2021年度活動レポート(一般公募プログラム)第082号 (代替オンライン)
タイの大学生と高専の学生とのオンライン交流
久留米工業高等専門学校からの報告
令和3年12月20日から12月22日の3日間、さくらサイエンスプログラムの支援を受けて、タイのキングモンクット工科大学ラカバン校の学部生と久留米高専の学生とのオンライン交流を行いました。コロナ禍の影響で本校では遠隔授業と対面授業を繰り返し、学生が学校に集まれる時期が読めなかったため、予め録画したものとライブの2つのコンテンツを組み合わせて実施しました。
まずは本校の全体的なイメージをつかんで興味を持って欲しいと考え、初日は簡単な挨拶の後、録画による学校の紹介や学科の紹介を行いました。
このプログラムでは、「将来的に本校の学生をキングモンクット工科大学に送り出すこと」を目標の一つとしているため、2日目は本校の学生との交流の機会を2つ企画しました。1つ目は、本校の4年ゼミのリベラルアーツ特論(数学)の受講生(学部1年相当)によるライブでの学習成果発表です。前期に学習した曲率、トポロジー、結び目の中から自分達でテーマを決めて学習した成果を発表しました。タイからの学部生は、曲面の曲率、結び目とDNA、トポロジーを用いたデータ解析、トポロジー的な性質を持つ絶縁体など、純粋数学だけではなく、STEAMの視点を取り入れたテーマに興味を持ち、活発な質疑応答が交わされました。
また、発表後にフリートークの場を設け、お互いの趣味や好きな食べ物など、楽しそうに会話をしていました。
次の企画では、タイからの学部生と同学年の本校の学生(学部4年相当)が専攻科の実践英語Ⅱの授業に参加し、テーマを決めてグループディスカッションを行いました。本校の学生の中にキングモンクット工科大学ラカバン校に留学経験のある学生がいることもあり、親睦を深めることが出来ました。
このプログラムの第二の目標に、本校での交流を契機として、長期のインターンなどで来日してほしいという願いがあります。そのため、最終日はオンラインを活用して、本校の教員や学生が研究している姿を効率的に見てもらおうと録画とライブで研究ラボツアーを企画しました。本校の教員と学生がプレゼンを行い、自身の研究プロジェクトを説明しました。
この度のさくらサイエンスプログラムを通して、タイと日本の学生の相互交流の場を与えていただきましたことを心より感謝申し上げます。