2021年度 活動レポート 第79号:大阪工業大学

2021年度活動レポート(一般公募プログラム)第079号 (代替オンライン)

ウィドヤ・マンダラ・カトリック大学(インドネシア)とのオンライン交流

大阪工業大学工学部応用化学科からの報告

 本学のグローバル人材育成事業の一環として、インドネシアの協定校ウィドヤ・マンダラ・カトリック大学(以下、WMCUS)とのオンライン交流を2022年1月20日、25日、26日の3日間、Zoomで実施しました。

 新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからず海外に出かけることができない中、オンライン交流を通じてお互いの研究内容を知る機会とするため、本学とWMCUSの教員が最先端研究に関する講演を行い、双方の研究分野について情報共有しました。本学からは教員4人と学生18人、WMCUSからは教員5人と学生45人が参加しました。各講演のタイトルは次のとおりです。

◇1月20日(木)

  • 藤井秀司教授:“Liquid marble: from nature to technology”(リキッドマーブル:自然界から学ぶ技術応用)
  • Dr. Chintya Gunarto (WMCUS):“Formulation and testing of castor oil-based microemulsions as carrier for astaxanthin for possible application in topical drug delivery”(局所的薬物輸送への応用を目的としたアスタキサンチンキャリアーとしてのひまし油ベースのマイクロエマルション調製と評価)

◇1月25日(火)

  • 東本慎也教授:“Artificial Photosyntheis towards Hydrogen Society: from basics to Applications”(水素社会実現に向けた人工光合成:基礎から応用)
  • Dr. Nathania Puspitasari (WMCUS):“Enhanced Enzymatic Hydrolysis of PET by Recombinant Hydrophobins and PET Surface Functionalization via PETase Hydrolysis”(組換えハイドロフォビンによるPETの酵素的加水分解の促進およびPETase加水分解によるPET表面の機能化)
活動レポート写真1
東本教授の講演の様子
活動レポート写真2
リキッドマーブルを利用したアルファベット作成
(藤井教授)

◇1月26日(水)

  • 平原将也特任准教授:“Multi-Stimuli-Responsive Metal Complexes and Their Applications”(複合刺激応答性金属錯体とその応用)
  • Dr. Wiyanti Simanullang (WMCUS):“Highly efficient Ni-based catalysts as noble-metal-alternative for (de)hydrogenation reactions”((脱)水素化反応のための貴金属代替触媒としての高効率Ni触媒の開発)
活動レポート写真3
コンピューターによる計算結果を用いた錯体構造の考察
(平原特任准教授)
活動レポート写真4
参加者の集合写真

 講演内容は専門的であったものの、両大学の学生、教員から活発な質問が飛び交い、有意義な情報交換ができました。また、国が違うことで研究に対するアプローチが異なることもありますが、人類が抱える共通の課題解決に向けた取り組みには共通認識があると確認できました。両大学の学生および教員が、今後ますます活発に交流を深めていくことが期待されます。

 本プログラム実施にあたっては、JSTさくらサイエンスプログラムのご支援をいただきました。この場をお借りして厚く御礼申し上げます。