2021年度活動レポート(一般公募プログラム)第065号 (代替オンライン)
オンラインで実践する日韓大学生交流
東京都市大学からの報告
共同実施機関:韓国 クモウ国立工科大学 (KIT)
実施期日:2021年12月23日、13:30~16:50
2020年度採択分のプログラムであったが、新型コロナウィルス感染拡大の影響を受けて今年度に順延となり、さらに実施を予定していた時期には対面の実施が不可能と判断されたため、オンラインでの実施となった。プログラムの内容は、やはりオンラインでの実施となったタイの大学とのプログラムをアレンジし、さらなるバージョンアップを図ったものである。参加者はクモウ国立工科大学側9名、東京都市大学側9名であった。
オープニングの挨拶の後、まず両大学について知ってもらうための大学紹介を実施した。まず本学の説明と本学が展開している国際交流プログラムおよび留学生受け入れプロクラムの内容を紹介し、アピールした。またクモウ国立工科大学についても概要を説明していただいた。
次に「オンライン東京ツアー」という企画を実施した。これは本学の学生を東京の見所に配置し、その場所からカメラをオンにした状態で説明を加えながら街歩きをするという企画である。本来ならばこのプログラムを通じて実際に訪れることができた場所であるが、オンラインの状況で少しでも実際の町歩きに近い形で東京の街を知ってもらおうと考え、あらかじめ録画しておくのではなく、リアルタイムのレポートにこだわった。レポートの場所は浅草の浅草寺と秋葉原に設定した。韓国からの参加者の中にはすでに訪れた経験のある学生も見受けられたが、街に関する説明や関連事項についての解説に対しては数多くの質問が提示され、現地の学生との間で活発な情報交換が行われた。
次に双方の実施責任者が所属する学科の学生による研究交流会を実施した。専門分野は共に生体医工学である。4名の学生が自身の研究テーマについての説明や、研究室で行われている関連の研究について説明を行い、質疑応答を行った。この企画によって両組織で展開されている研究の内容について概観することができたと考えており、今後の共同研究などに発展することを期待している。
最後にプレゼント交換の企画を実施した。まず、事前に互いの文化に根ざした生活用品やおもちゃなどを選定して互いの手元に届けておく。この企画までは開封せずに置いておいてもらい、カメラの前で開封して取り出してもらい、その物品に対する感想を述べてもらったり、送った側からその物品の説明を行ったり、質疑応答をおこなったりして互いの文化について知る企画である。日本と韓国の間は常日頃から情報の交流が活発であり、また大概のものは互いに入手可能であることから、どのような物品を送れば良いかについてかなり綿密に検討したが、こちらからは日本茶と急須、湯飲み茶碗のセット、けん玉、木製、竹製の箸、神社のお札とお守り、小型の鏡餅や抹茶味のお菓子などを送ることにした。実際に開封してもらい、さらに解説を加えたところ、物品に対する質問や韓国での入手についての話題等で活発な情報交換がなされた。この企画では、韓国側からの荷物が当日までに届かないトラブルがあったが、新型コロナウィルス感染拡大の影響で航空便が減便となっている影響とのことで、プログラム自体の実施のみならず、このようなところにも影響が現れたのが少し残念であったが、先方に保管してあった予備の物品(内容は高性能マスクなどの韓国製新型コロナ感染防止セット)を提示しながらクモウの学生さんに説明してもらうことができ、企画としては無事完了することができた。
以上、今回のリモートプログラムについては盛会のうちに終了した。プログラムとしては成功であったと考えているが、と同時に、先方の学生さんに日本に来ていただいてリアルな交流と体験を行うことに勝るものはないのではないかと実感した次第である。