2021年度 活動レポート 第19号:北陸先端科学技術大学院大学

2021年度活動レポート(一般公募プログラム)第019号 (オンライン)

インド・サティヤサイ大学とのオンラインによる研究交流

北陸先端科学技術大学院大学からの報告

2021年11月29日、北陸先端科学技術大学院大学では、インド・サティヤサイ大学とのオンライン学術交流プログラムを開催しました。先方からは大学院生16名、教員14名が参加しました。まず、本学側の松見教授よりリチウムイオン二次電池系の合理的なデザインについて講義を行いつつ、電解質や高分子バインダー材料、添加剤、活物質など様々なエネルギー関連材料研究の紹介を分野の研究動向の説明を含めて行いました。その後、博士前期課程2年のスマラさんより本学における学生生活の現状、生活環境や研究環境について先方の学生たちに詳細に説明が行われました。

その後、アグマン研究員により本学松見研究室のヴァーチャルラボツアーが行われ、合成化学関連設備や充放電測定装置、ポテンショガルヴァノスタット、インピーダンスアナライザー、高真空グローブボックス等をはじめとする様々な機器の説明と紹介が行われました。引き続いて、バダム講師によりリチウムイオン二次電池の急速充放電に関する社会的な重要性、ならびに松見研究室で遂行中の研究プロジェクトについて紹介が行われました。次に、クリシュナプラサード研究員が自己修復能を有する新規高分子材料の合成とそれを活用したリチウムイオン二次電池用シリコン系負極の安定化について研究成果を紹介しました。また、アヌシャ研究員は新規バイオベース高分子の合成と、同材料をリチウムイオン二次電池用負極バインダーとして活用した場合の特異な急速充放電特性について説明を行いました。さらに、博士後期課程3年のバラタさんからは、新規のCOF(Covalent Organic Framework)を負極活物質としたリチウムイオン二次電池の高容量特性について紹介がありました。全般に様々な質問や活発な討議がありました。

その後、1時間の休憩時間を経てサティヤサイ大学側の研究紹介の時間となりました。まず、サティヤサイ大学のアナンタプルキャンパスを代表してアルリ博士が交流プログラムへの参加意義や、交流プログラム実施への謝辞を述べました。また、学生の学術交流としてサティヤサイ大学の学生4名が研究プレゼンテーション(発表10分、討議5分)を行いました。電気二重層キャパシターへの応用を目的とした新規無機材料の創出研究、人工骨材料の研究、下水におけるバクテリア活性に関する研究、果実からの効果的なペクチン抽出法などに関する研究紹介があり、有意義な討議が行われました。

最後に、サティヤサイ大学の研究部門長のスダレーサン教授よりこの日の交流プログラムについてのコメントを頂き、コロナ下において実施された教育的に意義深いプログラムの実施に関して感謝の意が述べられました。

コロナ禍で滞っていた交流を補足する上で、相互の大学における研究展開について最新情報を得る機会となり、双方のメンバーにとって今後の研究交流へのモチベーションが高められる機会となりました。