2021年度 活動レポート 第13号:早稲田大学

2021年度活動レポート(一般公募プログラム)第013号 (代替オンライン)

中国・浙江中医薬大学との健康医療福祉と情報技術に関する研究交流プログラムの実施

早稲田大学人間科学学術院からの報告

この度、JST国際青少年サイエンス交流事業(さくらサイエンスプログラム)の支援を受け、2021年12月11日から18日までの間、箇所間協定を締結している中国浙江中医薬大学の学部生・大学院生20名と早稲田大学人間科学学術院の学部生・大学院生19名がオンライン研究交流を行いました。

今回のオンラインプログラムでは、SDGs目標3「すべての人に健康と福祉を」と目標4「質の高い教育をみんなに」を共通トピックとして、"Digital health and DX"、"5G and online learning/telework"、"COVID-19 and public health"、"Metaverse and daily living support/care for the elderly"と"Technology for common good in diversifying society"をそれぞれトピックとする5つのグループに分けて、研究交流と意見交換が行われました。

初日の11日にオンライン交流プログラムについてのガイダンスが行われた後、国際的な医療協力活動に関わってきた経験を持つ医師から"History of Community Health in Japan and Impact of ICT on Healthcare"、特色ある高齢者・障碍者介護施設を経営する介護福祉士から「子どももともに過ごす”日常”の中での看取り」を題とする特別講演をいただきました。

2日目以降、13、14と16日の3日間3回にわたり、両大学や学部と研究科の紹介、早稲田大学の学生による日本の文化と生活の紹介、在籍する留学生による勉学や研究生活の紹介は、写真や動画を交えながら行われ、その後、グループに分けて各グループのトピックを中心に研究交流と意見交換が行われました。

最終日の18日は、若手研究者による「健康福祉における人間科学研究と実践」に関するパネルディスカッションが行われ、早稲田大学で博士(人間科学)学位を取得した若手助教2名と在学修士学生3名がそれぞれ研究発表し、「自分にとっての人間科学」についてディスカッションに参加しました。その後、5つのグループがこれまでの研究調査と交流の成果を発表するシンポジウムが開催され、最も素晴らしい研究調査を行ったグループにはBest Research Award、最も優れた発表を行ったグループにはBest Presentation Awardが両大学からの4名の審査員の投票によって選ばれました。それに続いて、昨年12月のオンラインプログラムで発足した両大学の学生研究会「ビッグデータと健康研究会」の年間活動報告と来年活動計画報告が行われました。

コロナ禍のなかでもこのようなオンラインプログラムを通じて、国を超える研究交流を活性化し、相互理解を深めることが期待でき、大変有意義な活動でした。

最後となりますが、このような貴重な機会を与えていただいた科学技術振興機構及び関係者の皆様に心から御礼を申し上げます。

参加学生が質問したり発言したりすることによる活発的な研究交流
シンポジウムにおけるグループの研究発表