2020年度活動レポート(一般公募プログラム)第054号 (代替オンライン)
KIT Bio Tech & IT Online Spring School 2021を開講しました。
京都工芸繊維大学からの報告
令和3年3月2日~3月4日の間、京都工芸繊維大学分子化学系 亀井加恵子教授と情報工学・人間科学系 福澤理行准教授が中心となり、「KIT Bio Tech & IT Online Spring School 2021」を実施しました。
JST「さくらサイエンスプログラム」の支援を受け実施された本プログラムには、カンボジア・ベトナムの2か国5大学の学生と教員および京都工芸繊維大学の学生16名が参加しました。3日間とも、午前中は全参加者が参加する全体セッション、午後はバイオとITの分野別のセッションとしました。
全体セッション
1日目は各大学の概要紹介、2日目は各大学の教員による研究紹介と質疑応答を行いました。3日目は学生交流プログラムとして、自国の文化やキャンパスライフ等の相互紹介を行いました。参加学生が予め作成した紹介ビデオを視聴した後、本学の学生が司会進行を務め、音声だけでなくチャット機能も使って質疑応答を行い、活発な交流を実現できました。
分野別セッション
バイオグループは、2つのテーマについてプログラムの補助を担当する学生が事前に実験を行い、録画したものを使いながら、オンラインで解説しました。実験結果に基づく課題を与え、日本人を含む全参加学生に解答を求めたところ、いずれからも的確な解答が得られ、熱心に課題に取組んだ様子が伺えました。チャット機能を使った質問等、オンラインを生かした交流ができました。
ITグループは、Industrial IoT(IIoT)をとり上げました。解説講義の後、”Digital Twin”などの重要トピックについてZoomのブレイクアウトルームを活用したグループディスカッションを行い、IIoTの潜在力と将来展望について活発な議論が交わされました。IoTを支える情報通信技術(ICT)分野の最先端研究も情報系の若手教員から紹介され、参加者からは熱心な質問が相次ぎました。
まとめ
本学学生にとっては他国の学生との英語コミュニケーションを経験でき、自信に繋がったようです。一方カンボジア・ベトナムの学生からは本学や日本に留学したいというコメントが多数あり、海外留学や対面での交流が難しいコロナ禍で貴重な国際交流の機会となりました。