2020年度活動レポート(一般公募プログラム)第051号 (代替オンライン)
海洋プレート研究の国際拠点形成に向けた交流
金沢大学 理工研究域地球社会基盤学系からの報告
なぜONLINEをやろうと思ったか?
オンラインプログラムについて,送り出し研究者(インド・カルカッタ大学,フィリピン・フィリピン大学)の方々に意見を聞いたところ,今年度は,学生が講義の機会を失って元気がないという話が出ました。それなら,何かやろう!と言うことになりました。
企画立案
海洋プレートをキーワードに島弧・大陸への形成過程解明研究の交流,国際的な研究拠点形成を目指してできることを検討。3国の研究成果を比較し,本研究設備で分析・データ共有し,共同研究体制の強化を行なうために,研究成果報告,および本学の分析装置の紹介を行うこととしました。ONLINE会は3回それぞれ間隔を空けて行うことを企画しました。さらに,国際研究拠点化を進めるために,大型研究の代表である『はやぶさ2』のリーダーの一人である東京大学・橘省吾教授に特別講演を行ってもらうこととしました。3回目には,国際的な海洋研究を行っている金沢大学の佐川拓也助教の特別講演会を行ってもらうこととしました。
1回目
東京大学・橘教授の特別講演会の講演がメインイベントとなりました。橘教授が石川県出身ということもあり,石川県の高校3校含めて100名近い参加者が英語の講演会に参加することになりました。その後,今後の打ち合わせを3大学で行い,第一回目は大成功となりました。(写真1)
2回目
金沢大学の学生の研究紹介,フィリピン大学の学生の研究紹介を行いました(写真2)。チャット欄を有効に使うことで,発表の途中にも効率よく質問ができました。その後,本来は,さくらオンサイトプログラムで行う予定だった分析装置の説明を金沢大学の大学院生が行いました(写真3)。来年度以降のさくらサイエンスプログラム(オンサイト)への参加に興味を持ってくれた学生も増えたように感じました。
3回目
国際海洋掘削計画成果報告となる金沢大学・佐川助教の特別講演会からスタート(写真4)。海洋掘削船の国際的な研究の雰囲気をうまく伝えてくれたことにより,海洋掘削プロジェクトへの興味が増えるような内容でした。その後,金沢大学とインドの研究成果発表・質疑応答を行いました。最後に,各大学の送り出し研究員が一言ずつコメントをくれて閉幕。有意義な3回のオンラインプログラムとなったと思います。