2020年度 活動レポート 第45号:九州工業大学

2020年度活動レポート(一般公募プログラム)第045号 (代替オンライン)

スリランカの学生にオンラインで日本の大学・企業を紹介

九州工業大学大学院情報工学研究院 知的システム工学研究系からの報告

2021年2月11日、および18日に、スリランカ日本情報科学短期大学(LNBTI)との間でオンライン交流を実施しました。LNBTIは日本語教育に力を入れており、1~3年生の各学年で、日本語科目が必修科目として設定されています。技術だけでなく、日本の文化や慣習にも触れることで、卒業後に日本への留学(編入)、日本企業への就職を積極的に推進しています。2020年度には、2019年度のさくらサイエンスプログラムの招へいで来日した学生2名が、日本の大学(はこだて未来大学、会津大学)に編入しました。

また、LNBTIの設立にかかわったMETATECHNO LANKA COMPANY (PRIVATE) LIMITED(川崎市に本社がある株式会社メタテクノの現地法人)がインターンシップ学生の受け入れに積極的で、深いつながりを持っています。今回のオンライン交流の一部で、日本の企業の様子を紹介していただくこととなりました。

2日間のプログラムではオンラインで、九州工業大学(福岡)、株式会社メタテクノ(神奈川)、LNBTI(スリランカ)を接続して実施しました。ワークショップで使用する機材については、事前にLNBTIへ郵送し、学生への貸し出しをしました。

1日目

最初に、さくらサイエンスの概要、今回のオンライン交流の内容について説明しました。株式会社メタテクノの新入社員に、日本での仕事の様子について紹介してもらいました。メタテクノはスリランカに現地法人を持つことから、スリランカ人も数人勤務していて、その様子についても紹介してもらいました。午後にはIoTの概要について、また、事前に郵送している機材について説明しました。

事前に郵送した機材の一部(マイコンボード、BreadBoard、ケーブル)
ほかに、LED、抵抗等の電子部品も同梱しました。

2日目前半

マイコンボードを使ったプログラム作成と実行を行いました。プログラムで使用できる機能(関数)、電気的な特性について理解してもらいました。

  • マイコンボード上のLEDの点灯を制御する
  • BreadBoardで回路を作成し、マイコンボードから回路を制御する
  • 演習:自由にプログラムを作成

2日目後半

センサを使ったプログラムについて演習を行いました。センサ(CdS照度センサ)の入力方法と、その値の扱い方について説明し、センサの値によって挙動が変わるアプリケーション(周囲の明るさに応じてLEDの点灯を制御する)を作成しました。午後にはIoTワークショップを総括するミーティングを行いました。

マイコンボードの機能と、プログラミングで何を行うかを説明