2020年度活動レポート(一般公募プログラム)第042号 (代替オンライン)
「海外高度技術者の育成のための公立小松大学と地元の先端企業による戦略プラン」
公立小松大学 生産システム科学部からの報告
2021年3月1日に、学部間協定を結んでいる公立小松大学生産システム科学部とタイ・モンクッド王立工科大学トンブリー校(KMUTT)産業教育技術学部において、オンライン交流が実施された。
交流課題の目的は、本学が位置する石川県小松地域(広域的には南加賀地域)の先端企業が一体となってアジア地区からの留学生を受け入れ、卒業または大学院(2022年3月設立計画)修了後に高度技術者として地域に定着することを目指すものである。
KMUTTからの学生の受け入れに代わってオンラインによる交流を行うにあたり、上記目的の内容を含むwebページを作成し、オンライン交流時の説明資料として、また今年度以降の学生が本学部への留学を検討する資料として提供した。また,ウェブページとして作成したため、自動翻訳での母国語での理解も可能である。(画像1参照)
ウェブ資料の主な内容は以下の通りである。
(1)公立小松大学と生産システム科学部の教育が目指すもの
(2)生産システム科学部教員紹介(研究分野,テーマ,研究概要など)
(3)先端的研究内容のセミナー(3件)
(4)南加賀地域の進んだ企業分野と先端企業の紹介(3社)
(5)公立小松大学大学院(設立計画)の概要
オンライン交流会には,KMUTTにおいてT.Tanitteerapan学部長他2名の教員と53名の学生(大学または自宅にて参加),本学部では木村繁男学部長他6名の教員が集まり,オンライン交流会を実施した。両大学の学部長の挨拶の後,ウェブページに従い交流会を行った。
交流会の後半に、KMUTTの学生との意見交換会を設けた。本学が期待している短期長期の留学における受け入れ状況、また大学院のスケジュール等に関するものであった。終了後には、研究テーマ、地域の先端企業、留学への意志(短期/長期)、などにアンケートを行い39名の学生から回答があった。結果は、本学のロボットやAI研究,地域の建機産業,AI関連産業に関心を持っていること、またほぼ全員の学生が留学の機会を模索していることが明らかになった。
今回オンライン交流で多くの学生の参加を受け入れることができたことが良い点であった。一方、実演を通した研究セミナー、また先端企業への見学を通して深く本学ならびに南加賀地区の先端企業を理解するには難点であった。これを機に本学の「先端研究での人材育成」と「地域企業への高度技術者として定着」の目標を実現すべく、2021年度にさくらサイエンスプログラムにてKMUTTの学生を招へいを進める予定である。