2020年度 活動レポート 第33号:福井大学

2020年度活動レポート(一般公募プログラム)第033号 (代替オンライン)

ベトナムとのオンライン交流プログラム

福井大学 大学院工学研究科 安全社会基盤工学専攻 原子力・エネルギー安全工学コースからの報告

福井大学は2014年度から2019年度までの過去6年間、さくらサイエンスプログラムによりベトナムから学生や若手教員を招へいしてきた。残念ながら2020年度は新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、従来通り訪日しての事業実施を断念せざるを得なかったが、ベトナムの各機関とのチャンネルを維持し、かつ今後の発展的な関係を築くため、オンラインでの交流事業を計画・開催することとなった。以下に当日の様子を報告する。

2021年1月28日15時より、福井大学とベトナムの大学および研究機関とのオンライン交流会「Exchange Meeting in 2021 (IEM 2021)」を開催した。

活動レポート写真1
オンライン交流プログラムIEM2021のポスターの一部

交流会には計41名の参加があり、福井大学の松尾准教授が司会を行い、3部構成で進めた。ベトナムからは下記に示す6機関から参加があった。

交流会の参加機関と略称
交流会の参加機関と略称

第1部は福井大学の玉川教授(コース長)からの歓迎の挨拶のほか、この会の趣旨説明が福井大学の泉教授からあり、過去6年間のさくらサイエンス事業で得た関係をさらに発展させたい旨のスピーチがあった。続いてベトナムの6機関から各機関の紹介と挨拶があり、特にEPUとCEPCは福井大学とさくらサイエンス事業によりこれまで60名を招へいしてきた経緯があり、過去の参加者の写真や参加実績なども併せて紹介された。

第2部では、日本人学生およびベトナム人留学生より普段の学生生活や取り組んでいる研究の概要についての発表として、VINATOMから福井大学への留学生Nguyen Thi Dungさん(現在、博士前期課程1年)による報告があった。

第3部は自由討論として、今後のさくらサイエンスについて、およびベトナムの今後のエネルギー政策や教育方針などについて意見交換を行った。ベトナムの大学から広くさくらサイエンスへの参加を募るためにはどうすればいいかという議論については、分野を分けて複数の申請を行うなどの斬新なアイデアも提案された。さくらサイエンスへの興味や今後のさらなる発展性が期待される。

このオンライン交流事業を通じてベトナム機関との交流を維持でき、さらに今後のさくらサイエンス事業への関心を高めてもらうことができたと考えている。ここに、オンライン交流会事業への支援を感謝申し上げたい。