2020年度活動レポート(一般公募プログラム)第032号 (代替オンライン)
液晶材料合成に関するPBL型研修プログラム
大阪工業大学工学部応用化学科からの報告
2021年1月19日から1月28日、さくらサイエンスプログラムの支援を受けて、インドネシアの協定校であるウィドヤ・マンダラ・カトリック大学(以下、WMCUS)とオンライン交流を実施しました。新型コロナウイルス感染拡大に歯止めがかからず、海外に出かけることのできないなか、学生と教員合わせて約70名が参加し、活発な国際交流を展開することができました。
1月19日~1月22日
本学の村岡雅弘教授による講義「エンジニアのための有機化学」を実施しました。参加者への配信はZoomで行い、資料配付と課題提出にはGoogle Classroomを使用しました。有機化合物の構造を描く練習時には、共有ホワイトボードのGoogle Jamboardも駆使しました。講義テーマは「有機化合物の分類」を始め、「有機立体化学の基礎」、「有機反応機構」、「ファインケミカルズ」など多岐に渡り、WMCUSの学生諸君に有機化学の魅力を伝えることができました。
1月26日~1月28日
講演会を実施し、本学とWMCUSの教員が自身の研究内容を紹介しました。内容は専門的であったものの、両大学の学生より活発な質問が飛び交いました。各講演のタイトルは次の通りです。
1月26日…下村修准教授:「アミン類をインターカレートしたアルファ-リン酸ジルコニウムを熱潜在性触媒として利用するエポキシ樹脂の反応」、WMCUSのSandy Budi Hartono准教授:「薬物輸送のための多孔質材料」
1月27日
平井智康特任准教授:「リビングアニオン重合を基盤とする立体規則性精密高分子とその機能評価」、 WMCUSのShella Permatasari Santoso准教授:「ベントナイトを利用するリン酸塩の吸着挙動とリン肥料への応用」
1月28日
松田泰明特任講師:「イオン導電体の開発とエネルギー変換デバイスとしての利用」、WMCUSのMaria Yuliana准教授:「パーム油をベースとしたバイオディーゼル中のステリルグリコシドを吸着するためのナノ結晶セルロース実用化研究」
本交流で日本とインドネシア双方の紹介や研究内容の共有を行ったことで、新たな交流のきっかけが生まれました。両大学の学生および教員が、今後益々活発に交流を深めていくことが期待されます。
以上