2020年度活動レポート(一般公募プログラム)第029号 (代替オンライン)
医工連携を軸とした国際遠隔医療教育プログラムの基盤構築と将来設計
九州大学病院 国際医療部アジア遠隔医療開発センターからの報告
2021年2月7日からの21日間、九州大学病院 国際医療部アジア遠隔医療開発センターでは、医工連携を軸とした国際遠隔医療教育プログラムの基盤構築と将来設計のため、アジア5か国より引率者2名を含む優秀な若手人材12名を招へいし、九州大学を拠点とした医療機関で研修を実施する事を予定しておりました。しかしコロナ感染症が全世界的に拡大し、その中止を余儀なくされました。
そこで今回、来年度の招へい実施時の交流の効果を最大化することを目的として、2月2日に、カザフスタン、キルギス、モンゴル、ブータン、フィジー5か国の招へい予定施設を全て接続したオンライン交流カンファレンスを実施する運びとなりました。
プログラムは以下の通りです。
13:00–13:05 | 開会の挨拶 | 九州大学病院 |
---|---|---|
13:05–13:15 | フィジー | フィジー国立大学 |
13:15–13:25 | ブータン | ブータンケザールギャルポ医科大学、 地域医療中央病院、 情報通信省 |
13:25–13:35 | モンゴル | 国立モンゴル医科大学付属モンゴル日本教育病院 |
13:35–13:45 | キルギス | 国立循環器病内科センター |
13:45–13:55 | カザフスタン | 国立がん研究センター |
13:55–14:05 | プログラムの概要 | 九州大学病院 |
14:05–14:25 | 討論 | |
14:25–14:30 | 閉会の挨拶 | 九州大学病院 |
各国それぞれ10分程度、医師と技術研究者より各施設の医療と情報通信に関する現状について発表をお願いすると共に、当方からも招へいプログラムの概要説明を行い、相互理解を深める有意義な時間となりました。
研修内容に対する意見や要望を伺うことができたこと、またすべての施設が確実に接続され無事にプレゼンテーションができたことに今回の研修の大きな意義を感じました。
オンライン交流後にアンケートを実施したところ全員からの回答を得、概ね良好であったとの意見をいただくことが出来、全員が来年の招へい参加を心待ちにしている様子が伺えました。
コロナ禍という想定していなかった事態に見舞われましたが、本オンラインプログラムを急遽ご計画いただきました科学技術振興機構の皆様に深く感謝申し上げます。来年の招へい実施を弊学・招へい予定者共に心待ちにしております。
アジア遠隔医療開発センター
https://www.temdec.med.kyushu-u.ac.jp/research/projects.html
カザフスタン、キルギス、モンゴル、ブータン、フィジー5か国を接続してのオンライン交流会の様子。全施設無事に接続する事が出来た。
コロナ禍という事で、直前までマスク着用し万全に感染対策している様子が伺えた。
コロナ感染症によるロックダウンが続くブータンからはそれぞれ個別でご参加いただいた。“ゴー”という名のブータンの男性用民族衣装を着用してご参加。ブータンの特徴が伺えた。
カザフスタンから急遽参加となった技術研究者Ms.Ainur Agitayevaも6枚に渡る素晴らしいプレゼンテーションを発表、カザフスタンの現状を把握する事ができた。
フィジーでは直前にサイクロンが発生したことで、一部のインターネットや電気などのサービスが遮断。これにより技術研究者は急遽欠席となり医師のみの参加となった。