2020年度活動レポート(一般公募プログラム)第022号 (代替オンライン)
次世代情報通信・エネルギーを支えるアジアン・マテリアルズ・ネットワークの構築
三重大学 工学研究科からの報告
2021年1月6日から8日までの3日間、次世代情報通信・エネルギーを支えるアジアン・マテリアルズ・ネットワークの構築に向けて、オンラインによる国際交流事業を実施しました。インドネシアのバンドン工科大学から5名、ガジャマダ大学から6名、インドネシア科学院(LIPI)から2名、本学から14名の学生・若手研究者が参加しました。
初日は、本国際交流に関する過去、現在、未来をテーマにした講演と参加者全員の自己紹介によるオープニングで開講し、オンラインの試みではありましたが、学生の交流のきっかけになりました。引き続き、本学の研究教育紹介と留学生支援、本研修主題であるマテリアルズデザイン(今回は材料設計シミュレーションについて)の現状を紹介するとともにシミュレーション利用のための計算機・ネットワークに関する初歩の実習を始めました。
2日目には、固体物質の電子構造シミュレーション方法の学習と、本格的に電子素子材料の電子構造シミュレーションを実施し、当該分野の理解を深めました。各参加者は、例えば、インドネシアからの大学・機関研究室や自宅から本学の計算機サーバに集合(ログイン)し、臨場感あるテレワーク研修でもありました。
3日目は、来年度の国際交流事業を視野に学生によるミニシンポジウムを開催しました。本学学生と昨年度さくらサイエンス研修に参加した学生(バンドン工科大学)からの最近の研究成果発表や参加者による各大学・研究機関と地域の紹介発表がり、また先方大学・機関の教員・研究者を交えた国際共同研究に関する情報交換を行いました。
3日間のオンライン研修は、非常に短い期間で、また制約も数多くありましたが、先方大学・機関との国際交流・持続的共同研究の発展を確信することもでき、本オンライン研修をきっかけに学生間の付き合いも始まりました。最後に,貴重な機会を与えてくださった科学技術振興機構にお礼を申し上げます。
https://www.cc.mie-u.ac.jp/~ndesign-nakamura/meeting/meeting_20210106_sakura.html