2020年度活動レポート(一般公募プログラム)第008号 (代替オンライン)
高度な国際教育研究連携を促進する国際交流プログラム
九州工業大学
大学院工学研究院機械知能工学研究系からの報告
2020年11月16日(月)~12月18日(金)、オンラインにおいて、「機械工学分野における国際交流協定校との連携強化によるグローバル人材の育成」(Enhancement of International Exchange Partnerships and Global Engineering Education in Mechanical Engineering Field)を実施しました。
本オンライン交流事業では、国際交流協定校の青島理工大学、東北大学,山東大学,マラヤ大学,台湾科技大学,昌原大学校およびコチン科学技術大学計7校から学生39名と教員8名計47名を招き、機械工学分野における教育研究の国際交流を深めました。高度な国際教育研究連携を促進するため,「International Joint Seminar on Mechanical Engineering 2020」を開催し、Zoomで10件の特別講演と12件の口頭発表、Remoで38件のポスター発表を行いました。いずれも最先端の研究成果が紹介され、参加者一同互いに刺激を受けながら、質問が飛び交う熱い会場で活発な議論ができ、有意義な情報交換の時間を過ごしました。
学生同士の交流を促進するため、学生が主体的に取り組む実験協働学習活動および研究室見学もZoomを通して実施しました。実験協働学習活動では、複数の参加校からの学生からなる国際混合チームを編成し、与えられた課題にグループで解決策を議論し、役割分担することで実験を実施し、最後にその成果を成果発表会で発表することにしました。本学からグローバルエンジニア(GE)コースを履修している10名の日本人学生と交流校から41名の学生で7つの多国籍チームを編成し、「Drilling wood to make fire」、「Gyro manufacturing based on LCD light-curing 3D printer」および「Designing a coining press」のテーマに取り組みました。
設計と議論は主にオンラインで行い、製作はそれぞれの大学の研究設備を利用しました。本学学生は、工学部に整備された戸畑デザイン工房を利用して、コロナ感染対策を講じながら、久々のモノづくりを思い思いに楽しみました。マレーシアの学生はロックダウンの状況の中で行動が制限されたにもかかわらず、チームメンバーと力を合わせてそれぞれの目標達成に貢献することができました。さらに、8件の研究室見学では、先端な研究設備の説明だけではなく、あらかじめ準備したデモ実験を中継しながら分かりやすく紹介する工夫も取り入れました。
一連の活動を通して、対面の国際交流とは異なる雰囲気になりましたが,教員・学生同士の幅広い交流を深めることができ,期待した以上に有意義な交流活動となりました.