2020年度 活動レポート 第3号:東北大学

2020年度活動レポート(一般公募プログラム)第003号 (代替オンライン)

コロナ禍における国際交流活動―さくらサイエンスプログラムオンライン交流―
2020年12月7日~9日

東北大学大学院歯学研究科からの報告

東北大学大学院歯学研究科では、2018年にさくらサイエンスプログラム複数年度計画に採択され、2020年10月7日からは3年目の交流計画を実施する予定でした。しかし、新型コロナウイルス感染症の世界的流行により国際的往来が全て中止となり、本プログラムの実施も危ぶまれる状況でした。そこにJSTからオンライン実施に関する案内が届き、時間短縮にはなりましたが、2020年12月7日から9日まで、本年のさくらサイエンスプログラムを東北大学大学院歯学研究科国際短期交流プログラムとの連携のもと、無事オンラインで実施することができました。

今回はさくらサイエンスプログラムとして中国の歯科基幹校である北京大学口腔医学院、四川大学華西口腔医学院、天津医科大学口腔医学院および福建医科大学口腔医学院の歯学生10名を招へいし、さらに歯学研究科国際短期交流プログラムとしてインドネシア、台湾、タイ、中国の歯科大学からも19名の学生を受け入れ、オンラインよる日本の再生医学研究・災害歯科に関する教育および歯科材料に関するセミナーを行った。

3日間の研修期間中、大型地震など災害が起きた際、身元確認、被災者の口腔ケア等における歯科からのアプローチについて、デモンストレーション行いながら講義を行った。さらに、新型コロナウイルス感染予防策について歯科の観点から紹介を行なった。再生医学研究については、歯牙、歯槽骨、歯周組織、神経組織の再生、生体材料表面への組織再生について、基礎に関する知識について普及を行うと共に、ES細胞、iPS細胞、骨芽細胞などが異なる培養環境における挙動について詳細に講義を行なった。さらに、細胞の培養方法、細胞染色等についてもデモンストレーションによりレクチャーを行い、講義効果を高めた。

プログラムオープニングの様子
災害歯科講義

最終日は日本最大の歯科材料・器械メーカーである株式会社ジーシーより、高齢社会における口腔機能評価・改善における取り組み、機材の紹介・デモを行い、高齢社会における歯科の取り組みの必要性についても学習した。

参加者集合写真

新型コロナウイルス感染症流行によるいろんな国際交流プログラムが軒並みに中止・延期になる厳しい環境の中、このようなオンライン交流のきっかけを作って頂いた「さくらサイエンスプログラム」に深く感謝いたします。