2019年度 活動レポート 第10グループ:栄光学園高校でSDG'sについて真剣に考える

さくらサイエンス・ハイスクールプログラム 第10グループ

栄光学園高校でSDG'sについて真剣に考える

2019年度の最終グループ(中国、ペルー、チリ、アルゼンチン、ウズベキスタンの93人、含む引率者)は12月1日(日)に来日しました。翌日からJAMSTECやJAXA, 東京大学訪問など、盛りだくさんのプログラムをこなし、12月4日(水)には栄光学園高校(神奈川県鎌倉市)を訪れました。

バスで到着した一行は講堂に案内され、到着を待っていた栄光生の皆さんとお互いに自己紹介をしながら交流がスタートしました。歓迎セレモニーで世界チャンピオンになったこともあるダブルダッチ(2本の縄を使う縄飛び)クラブによるパフォーマンスで圧倒されたあと、この日のテーマであるSDGs(持続可能な開発目標)に関するディスカッションの時間となりました。

ワールドチャンピオンのダブルダッチ

グループごとにSDG'sの17のゴール(貧困や地球温暖化、クリーンエネルギーなど)から1つを与えられ、まず自分がそのテーマについて感じること、知っていることをポストイットに書き出して、シェアしました。

熱心にディスカッション
中国の生徒の話を真剣に聴いている様子

ディスカッションが盛り上がっていたとき、外から明るい歌声が聞こえてきました。同校の南ア出身の英語の先生が校庭の朝礼台で上半身裸になり、母国の歌を歌っていました。そのあと、校舎から次々に生徒達が校庭に走り出て、ほぼ半分の生徒が先生と同様に上半身裸になり、ラジオ体操を始めました。毎日2時間目と3時間目の間に行われる恒例の行事とのことで、さくらの高校生はその様子を興味津々で写真を撮ったり、真似をしたりしていました。

綺麗な富士山も見える校庭で元気よくラジオ体操をする栄光学園の生徒たち

この日のプログラムの1つとして、藤嶋昭先生(東京理科大学栄誉教授)の特別授業もありました。先生の研究テーマである光触媒は世界中の至るところで取り入れられていますが、藤嶋先生から直々に講義をしていただけるとのことで、皆、真剣な面持ちで話を聴いていました。

光触媒について講義する藤嶋昭東京理科大学栄誉教授

お昼は皆で仲良く校庭に出て、ランチタイムとなりました。さくらの高校生は自分が食べようとしている総菜が何なのか、栄光生に教えてもらいながら、楽しくお弁当をいただいていました。

ペルーの女子生徒に「これ(がんもどき)は何ですか?」と聞かれて、隣で一生懸命、答えを考えている様子

午後に午前中の続きでSDGsについて討議を深めました。話し合った結果を後ほど発表するため、皆、真剣に結果をボードにまとめようとしていました。制限時間ギリギリまで話し合い、プレゼンタイムとなりました。各グループで2つ、つまり、その場で発表するチームと、各グループを巡るチームに分かれ、しばらくしてから交代し、全てのグループの討議内容を聴きました。

プレゼンのあと、拍手喝采!

国が違えば価値観や感覚も異なることもありますが、さくらの高校生も栄光生もこの日、たっぷり話し合いを進めることで新しい気づきを与えられる機会となったようでした。

最後に全員で写真撮影!