さくらサイエンス・ハイスクールプログラム 第9グループ
芝浦工業大学附属柏高校を訪問
さくらサイエンス・ハイスクールプログラム第9グループ(中国、インド、ブラジル、コロンビア、キルギスタン、タジキスタン)の高校生と引率者合計117名が11月24日(日)に来日しました。
11月26日(火)、中国の高校生38名と引率者4名は、芝浦工業大学附属柏高校を訪問しました。冷たい晩秋の雨がふりしきる中バスから降りたった一行は、芝柏(シバカシ)生の温かい歓迎を受けながら校舎の中へ案内されました。お互いに母国語ではない英語に悪戦苦闘しながらも、次第に心を通わせていく高校生たち。その様子は、何度見ても本当に目をみはるものがあります。
会話がはずみ、うちとけた雰囲気になったところで、ホールに移動して、東京工業大学 原 亨和 教授の講演会を共に受講しました。講演のテーマは、「Ammonia synthesis Future Loves History」。原先生は、地球規模のエネルギー、環境問題を解決するための画期的な技術として注目されている、アンモニアの効率的な合成技術について、実験も交えながらユーモアたっぷりに親しみやすく高校生たちに語りかけてくださいました。
科学好きの日中高校生たちは眼を輝かせて講義に集中し、最後に行われた質疑応答で積極的に手を挙げて質問する姿が印象的でした。
午後からは、日中高校生がこの日のために準備をしてきた研究発表会が行われました。芝柏生は「ポスターセッション」形式で、そして中国の高校生はパワーポイントを使用して、それぞれが自ら選んだテーマについて熱心にプレゼンをしました。地域の歴史、食文化、小説、社会的現象についての考察など、科学技術にはこだわらずに選定されたテーマを深く掘り下げた内容はどれも興味深く、お互いの文化的な理解につながったようです。
また、茶道部によるお茶会がセッティングされ、中国の高校生たちに、日本のおもてなし文化がぎっしりつまった茶道を体験してもうらうこともできました。
盛りだくさんの内容で有意義に過ごした芝浦工業大学附属柏高校での一日。新しい「友だち」としてお互いの心に芽生えた絆がいつか大きく育まれ、日本と中国の友好の架け橋となってくれることを期待します。