さくらサイエンス・ハイスクールプログラム 第7グループ
埼玉県立越谷北高等学校で藤嶋昭先生の特別授業を受講
7月7日(日)に来日した第7グループ115名の内、インドネシア・韓国・フィジー・モルディブ・パラオの高校生と引率者合計60名は、7月10日(水)、SSH(スーパー・サイエンス・ハイスクール)の埼玉県立越谷北高等学校を訪問しました。一行は貴重な交流の時間を楽しみ、友情を育んだ後、ともに藤嶋昭先生(東京理科大学栄誉教授、2017年文化勲章受章)の特別授業を受講しました。
開会式の会場では、バディ役となった越谷北高生が少々緊張気味にリードしながら来日した高校生たちを案内してくれました。隣同士にセッティングされた座席に着席した後、「My name is・・・・・」何となくぎこちない自己紹介から始まった出会いの会話。そのトーンがしだいに上がりすっかりうち解け合うまでに、そう長い時間を要することはありませんでした。気がついてみたら、会場のあちこちに明るい笑い声が響きわたっていました。
午後からはグループに分かれて、書道や華道などの日本文化を体験したり、物理・化学・生物など科学系の部活動に参加したりと、さらに深く絆を深めることができました。
藤嶋昭先生の特別授業のタイトルは「Recent Progress, Development, and Innovation of Photocatalysis」。酸化チタンに光を当てただけで水が酸素と水素に分解され、電気が得られることを発見されたことが第一歩となって技術革新を起こしてきた「光触媒」について、高校生たちにも大変分かりやすく語ってくださいました。
光触媒の技術が、手術室の滅菌をはじめ、住宅の外壁、新幹線の中の空気清浄、鏡の曇り止め・・などなど、様々なところで応用されているというお話に、高校生たちは目を輝かせて引き込まれていました。講義の後の質疑応答コーナーでは、各国の高校生が積極的に質問をし、その一つ一つに藤嶋先生がていねいに答えてくださいました。
来日した高校生にとっても、日本の高校生にとっても忘れられない素晴らしい一日になりました。お互いの連絡先を交換し合い、いつかまたの再会を誓って、来日した高校生たちは越谷北高校をあとにしました。