2019年度活動レポート(一般公募コース)第416号
日本における最先端CAE(計算機援用工学)の体験と実習
横浜国立大学からの報告
令和元年11月24日(日)から11月30日(土)まで、さくらサイエンスプログラムの支援の下で、ダナン大学からの大学生10名と引率教員1名を招へいしました。ダナン大学はベトナム中部、ダナン市にある国立の総合大学であり、傘下に工科大学、経済大学、教育大学、外国語大学など多くの学部をもつ、ベトナムを代表するトップ5に数えられる大学です。本学とは2011年に大学間交流協定を締結した後、2014年にはダナン大学に本学の国際ブランチオフィスを設置しており、教職員や学生の双方向派遣や国際共同プロジェクトを実施するなど、幅広い交流を継続実施しています。
今回のプログラムでは、11月24日(日)午前に来日した後、午後に横浜みなとみらい地区を訪問し、カップヌードルミュージアム横浜と三菱みなとみらい技術館の見学を行いました。様々な技術展示の見学と体験を行うことで、科学技術をより身近に感じることができました。
2日目は午前にキックオフミーティングとキャンパスツアーを実施しました。本学に留学しているベトナム人学生3名から日本への留学に関する体験談を紹介してもらい、日本や本学の魅力や特徴について情報交換を行いました。
2日目の午後と3日目は、機械工学、電子情報工学、船舶海洋工学などの様々な理工系分野の研究室での実習を行いました。燃料電池技術の学習と燃料電池自動車試乗による実践、流体力学技術の学習と大型水槽実験施設見学による実践、ロボット工学技術の学習と生体信号を活用したシステム制御の体験による実践など、様々なデモンストレーションを通じた最先端科学技術の基礎と応用を学ぶことができました。
4日目には、本学で開催されたシンポジウム「Drへの誘い」に参加し、日本への留学や、修士課程や博士課程への進学、国際社会でどのようにエンジニアとして活躍するかなど、キャリア形成について参加者と幅広く意見交換を行いました。
5日目と6日目午前は、安川電機入間事業所、日本科学未来館、いすゞプラザを訪問し、最先端科学技術の産業応用について深く学ぶことができました。そして、6日目午後は本学において、活動報告会と修了証の贈呈式、そして送別会が行われました。送別会では今回のさくらサイエンスプログラムを補助した本学学生らとお互いに別れを惜しみながらも、楽しい時間を共有することができました。
最終日には成田空港から出国し、無事に帰国することができました。このように、非常に充実したプログラムを成功裡に終えることができました。