2019年度活動レポート(一般公募コース)第412号
インドネシアから愛媛県へ
〜愛媛県の産業を通して、科学イノベーションの現状を学ぶ
愛媛大学 社会共創学部からの報告
2020年1月22日から28日の7日間、愛媛大学社会共創学部では、インドネシア共和国ゴロンタロ州より国立ゴロンタロ州大学の大学生10名、教員1名の計11名を招へいし、交流プログラムを実施しました。
本学の社会共創学部では、地域社会の問題を解決し、持続可能な地域社会を構築するためのトランスディシプリナリー人材を育成するため、地域のステークホルダーと協働で、様々な取り組みを展開しています。海外フィールド実習の授業では、本学の学部生が渡航先の大学生とグループでフィールド実習を取り組むことによって、国際コミュニケーション能力・国際性・協調性・社会性・課題解決思考力・サーバントリーダーシップを身に付けることを目指し、また、異文化理解を深めております。
本プログラムの参加者は、2019年8月から9月にかけてインドネシアで実施された海外フィールド実習に参加した国立ゴロンタロ州大の学生らから選ばれています。来日後は、本学の学部生との久しぶりの再会を喜び、日本滞在中の生活面、精神面のサポートが学生交流を通してなされたことは双方の学生の成長につながりました。
初めて日本を訪れた学生らは、愛媛大学や各実習先の先進的技術を用いた教育施設や農業において、日本の科学技術イノベーションを目の当たりにしました。また、本学の教員による特別講義では、「持続可能な開発と科学技術イノベーション」について学び、成果報告会では、本プログラムで学んだことを3つのグループに分かれ、①都市計画、②ごみ問題、③農業の3分野における目指すべき持続可能な社会について発表しました。
大まかな予定は以下の通りです。
1日目はオリエンテーションを行い、2日目は、社会共創学部の榊原教授による特別講義を受け、ゴロンタロ大学で取り組むべき課題について、ディスカッションを行いました。
3日目は、愛媛県西条市にある「サンライズファーム西条」を訪問し、IT技術を活用したスマート農業の視察を行いました。地元の産業である、櫻井漆器、今治タオルの関連施設も訪問しました。
4日目には愛媛大学植物工場研究センター訪問し、午後には、愛媛大学生と一緒に、松山市内の道後温泉等、地域観光資源を訪ねました。
最終日の成果発表会では、各グループが①環境倫理、②ごみ問題、③ジオパークのテーマで発表しました。送別会では、教職員学生らが別れを惜しみ、今後の交流を約束しました。
インドネシアから10名の学生が経済的に、またビザ申請において支援を受けて来日できるのは、優れた本制度のおかげです。改めまして、「さくらサイエンスプログラム」の本プログラム実施サポートに心より感謝いたします。