2019年度活動レポート(一般公募コース)第395号
ミャンマー、カザフスタン、コロンビアより大学生等13名が来学
筑波大学からの報告
筑波大学グローバル・コモンズ機構では、「さくらサイエンスプログラム」の採択により、令和元年12月9日から12月15日にかけて、ミャンマー、カザフスタン、及びコロンビアの大学生8名、大学院生2名、行政官2名、教員1名の計13名を招へいしました。
本プログラムでは、「日本の最先端科学及び人工知能」をテーマに、本学の科学技術分野に関するラボ研修や学内外の施設見学を中心として構成され、本学内においては、システム情報系教員によるサイバニクス研究センター等でのロボット工学、情報技術(IT)、人工知能などの分野を融合した新領域についての講座や計算科学研究センターでのスーパーコンピューターに関する講義、筑波大学附属病院、研究基盤総合センター(加速器)、エンパワースタジオ等での先端技術や設備の視察を実施しました。また、本学学生との交流も行い、図書館など学内設備についても視察することで、実際に長期留学した際の生活についてイメージしやすいよう配慮しました。
また、人・ロボット・情報系を融合した最先端ロボットスーツHAL®︎の開発・製造・販売を行うサイバーダイン株式会社運営の、サイバーダインスタジオの見学や、農業・食品産業技術総合研究機構の遺伝資源センター、JICA筑波、宇宙航空研究開発機構(JAXA)筑波宇宙センターを見学し、科学都市つくばにて様々な最先端科学に触れることができました。
最終日には、本プログラムに参加した3か国の学生によるプレゼンテーション発表会を実施しました。学生発表では、本国の科学技術及び観光資源について、他国からの参加者に紹介するとともに、視察した日本の高い科学技術力や日本文化について、感嘆の声が聞かれました。
今回の現場学習等を通して、参加した学生の中には、本学への大学院進学に興味を持つ方や本学での留学に向けて、真剣に準備に取り組むと決意された方がおり、本学とミャンマー、カザフスタン、コロンビアとの学生交流の促進、さらには日本と世界との架け橋となる人材の創出に貢献することができた充実したプログラムとなりました。
「さくらサイエンスプログラム」は、将来の「輝くアジアの科学技術の進展」にとって大変効果的なプログラムであり、本プログラムを実施するに当たり、JST日本・アジア青少年サイエンス交流事業推進室に多大のご支援を賜りましたことに対し、厚く御礼申し上げるとともに、各訪問先機関での実施協力者ほか、関係された皆様に心より感謝申し上げます。