2019年度 活動レポート 第380号:鹿児島工業高等専門学校

2019年度活動レポート(一般公募コース)第380号

先端技術に関する実践的・体験的ものづくり交流および環境技術視察

鹿児島工業高等専門学校からの報告

鹿児島高専では、2019年12月14日(土)から12月20日(金)迄の7日間、「マレーシアと鹿児島高専との先端技術に関する実践的・体験的ものづくり交流および環境技術視察」というテーマで、ペトロナス工科大学(マレーシア、以下UTP)との交流を行いました。

このプログラムでは、UTP学生に日本の先端的科学技術や環境技術を学ぶ場を提供すること、高専生との交流の場を提供することを主な目的としました。

本校校長との挨拶の様子

主な活動内容を以下に報告します。

(1) 先端技術、環境、教育に関する英語によるPBL型グループワーク

学生の問題解決力、コミュニケーションスキル向上と異文化理解を深めることを目的として、鹿児島高専生とUTP学生との英語によるPBL型グループワークを実践しました。

グループワークでは、以下に取り組みました。

①それぞれの国の実情や世界情勢を踏まえてディスカッションを行い、具体的な課題を発掘する。
②発掘した課題に対して、解決案を見出す。
③解決案の具体的な実施方針を提案し、実現可能性と波及効果を示す。
なお、テーマとして、(1)環境問題、(2)教育、(3)先端技術などを提示しました。

参加学生は、鹿児島高専の5学科の日本人学生14名(機械5年2名、電子制御4年3名と5年2名、電気電子5年4名、情報4年1名と5年2名)とUTP学生10名の合計25名です。また、英語でのディスカッションを円滑に進めるために、鹿児島高専の留学生2名がチューターとして参加しました。1グループは、UTP学生2名と高専生2または3名で構成しました。

PBL型グループワークの様子

グループワーク最終日には、英語でのプレゼンテーションと質疑を行い、鹿児島高専教員とUTP教員による審査を通して、優秀プレゼンテーションを表彰しました。

(実施期間:12月16日(月)午後~12月18日(水)午前)

プレゼンテーション表彰式の様子

(2)企業、環境施設視察

日本の先端技術や環境技術を学ぶために以下の企業や施設の視察を行いました。

①自動車の設計・開発を行う企業の視察(12月16日(月)午前)
②環境技術、水素タウン実証実験関連施設の視察(12月19日(木)午後)

ココスマツアーにおける環境技術、水素タウン実証実験関連施設の視察の様子

(3)鹿児島県の文化遺産、環境教育施設(ジオパーク)視察

日本の近代化の礎となった鹿児島県の文化遺産や桜島・錦江湾ジオパーク内の環境関連施設を視察しました。また、この視察には高専学生も参加し、高専生とUTP学生の交流の場を提供するとともに、相互の文化理解の促進を図りました。(12月15日(日))

仙巌園にてガイドの説明を聴く様子

UTP学生は、日本の科学技術、環境技術、教育に対する興味関心が高く、すべてのプログラムに真剣に取り組んでいました。参加した高専生にとっても得られるものは大きく、双方学生にとって有意義な交流活動となりました。このような機会を与えていただいた「さくらサイエンスプログラム」に心から感謝申し上げます。