2019年度 活動レポート 第369号:日中協会

2019年度活動レポート(一般公募コース)第369号

日本科学技術型サービス業についての発展現況と支持施策

日中協会からの報告

一般社団法人日中協会は日中両国における青年たちの交流を促進するために、2019年9月22日から28日の7日間、甘粛省生産力促進センターなどから優秀的な若手研究員により構成された訪問団を受け入れました。

当該団体が日本を訪問した目的は、日本科学技術サービス業の発展状況及び創新の政策、日中科学技術サービス業の発展の違い、日本科学技術サービス業の推進及び関連人材の育成などについて学び、日本の関連機関や研究者との交流を深めることで両国の科学技術サービス業の発展状況及びイノベーションの政策などの交流を推進することに貢献することです。

初日

16人の訪問者は成田国際空港に到着後、オリエンテーションを行いました。

2日目

午前中は、日本科学未来館を見学しました。現在進行形の科学技術の最先端を展示する常設展示に加え、企画展も開催されていました。また、全天周のドームシアターガイアでは、3D映像による立体視プラネタリウム作品を鑑賞しました。

日本科学未来館での写真

午後は城西大学経営学部の教授である張本紀尋先生による日本科学技術サービス業の発展現状及びイノベーションに関する政策について講義を受けました。日本における産学研の歴史と存在する意義、大学を中心にした日本産学研センターに関する紹介、また、産学研連携における現状と将来についてや具体的な事例を学びました。

授業中の写真

3日目

午前中はNPO法人日中経済発展センターの会員企業と日中科学技術サービス業の協力事業について懇談しました。

午後は国立研究開発法人科学技術振興機構を訪問し、中小企業に対する科学技術サービス業や科学技術振興、イノベーション創出について米山春子氏と意見を交わし、日本企業のイノベーション創出に関する先進的な方法について勉強しました。

国立研究開発法人科学技術振興機構での写真

4日目

午前中は、キリンビール横浜工場を見学し、日本企業の経営管理について学びました。また、当工場でビールを作る素材から発酵・貯蔵・パッケージングまで体験することもできました。

午後は、東芝未来科学館を見学しました。様々な常設展示と体験イベントを通して、興味深い科学的な内容を学びました。

キリンビール横浜工場での写真

5日目

午前中はお台場でのトヨタ展示館、メガウェブを見学しました。ここは、“見て、乗って、感じる”モビリティの体験型テーマパークです。トヨタの歴史、先進な技術を理解し、体験できるプログラムとなりました。

午後は、科学技術館を見学しました。日本の最新鋭の科学技術を見学することを通して、日本の科学技術及び産業技術に関する発展の歴史と現状、そして将来への展望について学ぶことができました。

6日目

報告会を行い、今回の訪問で学んだことを総括しました、

7日目

成田国際空港から中国へ帰国し、16名全員は無事に7日間の訪問を終了しました。

訪問者たちは、今回の訪問を通して学んだ、日本における科学技術サービス業の発展状況及びイノベーションの政策、日中科学技術サービス業の発展の違いと関連人材の育成など様々な分野に関する知識は、甘粛省の実情にあった方策を作る際に、大いに参考になると表明していました。また、今後も「さくらサイエンスプログラム」を通じて、日中両国の交流がますます活発になることが期待できます。