2019年度 活動レポート 第350号:鳥取大学

2019年度活動レポート(一般公募コース)第350号 (Aコース)

持続可能な社会の構築と科学技術の融合に向けて

鳥取大学からの報告

2019年11月11日から17日まで、鳥取大学は「さくらサイエンスプログラム」による科学技術体験交流プログラムを実施しました。本学の協定校の一つであり、海外教育研究拠点事務所を設置している中国農業科学院農業環境及び可持続発展研究所から、大学院生8名、教員2名、若手研究者6名を招へいして7日間のプログラムを実施しました。

さくらサイエンスプログラムによる同研究所からの招へいは今回で3回目となり、参加者からは大変好評を得ているプログラムとなっています。今回は、「さくらサイエンスプログラム」の支援を受けた11名の招へい者に加え、同研究及び華南農業大学、山東財経大学から自己負担での参加者5名の合計16名を招へいして、本学が得意としている、生態環境、大気・土壌・水環境、乾燥地研究分野で展開している先端的な取組について理解を深めることを目的として実施しました。

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山陰海岸ジオパークにて、鳥取砂丘を視察

参加者一行は、プログラム初日に中島廣光学長を表敬訪問し歓迎を受けた後、農学部附属施設のフィールドサイエンスセンター、菌類きのこ遺伝資源研究センターの他、土壌学研究室や植物栄養研究室など関連する研究室を訪問し、研究室で行っている最先端の研究について説明を受けました。

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農学部附属フィールドサイエンスセンターで梨の加工作業を体験

また乾燥地問題に組織的に取り組むための国内唯一の研究機関である乾燥地研究センターを訪問し、乾燥地における植物生理学に関する特別講義及び研究施設見学の後、山陰ジオパークの一つである鳥取砂丘を訪れました。

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乾燥地研究センター山中センター長から実験装置について説明を受ける

地方ならではの取り組みとして、自然循環型農業に取り組む企業「大江の郷自然牧場」を訪問し、6次産業化の成功事例について講義を受け、日本の地方における持続可能性のある社会の構築に向け理解を深めました。

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大江の郷自然牧場の取り組みについて講義を受ける

プログラム最終日には、「持続可能な社会の構築と科学技術の融合に向けて」というテーマで、国際シンポジウムを実施し、口頭発表及びポスター発表を通して、本学の修士・博士課程の大学院生及び教員と活発な意見を交わすなど、研究交流を行いました。

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ポスター発表でのディスカッション

プログラム終了後には田村文男理事(教育・国際交流担当)から、参加者一人一人に修了証が手渡され、参加者からは、鳥取大学の美しい環境の下で研究に従事するために戻ってきたい、と感想が述べられました。