2019年度 活動レポート 第346号:名古屋大学

2019年度活動レポート(一般公募コース)第346号

サステナブルコミュニティーの計画と建物・地域のエネルギーマネジメント

名古屋大学からの報告

2019年11月17日~11月24日において、中国の同済大学から建築分野(建築環境設備、建築計画)に関わる大学院生・研究者8名を、名古屋大学環境学研究科奥宮研究室に招へいしました。

交流テーマとして「サステナブルコミュニティーの計画と建物・地域のエネルギーマネジメント」を掲げています。本年は3年度にわたる交流プログラムの最終年度にあたり、サブテーマとして「スマートエネルギーシステム」を掲げ、これに即したグループワークショップや見学会を実施しました。

奥宮正哉教授及び譚洪衛教授からは、日本と中国における社会的背景や実際のスマートエネルギーシステムについてご講演いただき、さらに田中英紀特任教授からはスマートエネルギーシステムを導入することによる課題などをご講演いただきました。見学先は、名古屋市近郊の市民病院、名古屋市にある地域エネルギープラント(2つ)を訪れました。

地域エネルギープラントにて 集合写真

市民病院では、設計段階から運用段階を通じたエネルギーマネジメントの大切さ、さらにオーナーやそこで働く方々との協力などについて、ご講演いただきました。中国の病院と比較して、活発なディスカッションも行われました。

名古屋市にある地域エネルギープラントでは、その規模の大きさに圧倒されながらも、システムの理解、地域で考えることのメリットなどをご講演いただきました。

グループディスカッションでは、日中の学生を3グループに分け、各見学施設での知見をもとに、“スマート”なエネルギーシステムとは何か、スマートエネルギーに対する課題やその解決策としての技術などについて、発表しました。また、サステナブルキャンパス推進協議会が開催するCAE-Net Japan年次大会に参加し、日本の大学で実施されている様々な取り組みに関する発表を聴講し、情報を得ました。

グループディスカッションの様子

本交流が日本と中国の学生達のさらなる活躍のきっかけになったと感じています。3年間にわたり多大なご支援をいただきました「さくらサイエンスプログラム」に厚く感謝申し上げます。