2019年度活動レポート(一般公募コース)第338号
日中相互訪問人材育成プログラム実施報告
横浜国立大学大学院環境情報研究院
社会環境と情報部門 田村 直良さんからの報告
はじめに
さくらサイエンスプログラム「相互訪問人材育成プログラム」(受入)は、中国・大連理工大学から10名を招へいし、令和元年12月12日〜18日に実施されました。当プログラムは、相互訪問形式での受入にあたります。
一般教養的内容
プログラムの最初に、日本や神奈川県、本学の紹介をかねて、「一般教養的」な講義を設けました。それらは、長谷川健治准教授による「我が国の文化に関する講義」などです。さらに、本学の全学教育/教養教育科目「国際理解日中比較文化論」(鶴園裕基講師)にゲスト参加し、同科目受講生と討論しました。また、データサイエンスに関するコンピュータ演習を受講しました。
特徴的な内容
討論会
ワールドカフェ方式の討論会は、環境情報学府の必修科目「グローバル化演習」の活動として、受講生により企画、実施されました。
研究室訪問
吉岡研究室、富井研究室、長尾研究室を訪問し、それぞれ情報セキュリティ、電気自動車の消費電力情報管理、人工知能についての研究紹介を受けました。大学院が提供する交流プログラムとして、先端的な研究内容に関して議論することは、当プログラムの特徴的な要素です。一方、大連理工大学生からの積極的な質問は、本学学生への良い刺激となっています。
環境情報国際フォーラム参加
当プログラム実施中に、プリンス・オブ・ソンクラ大学(タイ)とインドの大学、本学との合同で、上記フォーラムが開催されました。
まとめと総括
最新の取り組み方を、大学の研究室訪問、神奈川県庁の「未病」についての施策説明、企業訪問(オフィス環境紹介)の3つの立場から紹介することが出来ました。
本学では更に、討論会やデータサイエンス分野の計算機実習などの他、さくらサイエンスプログラムの他の受入プログラム「情報技術に使われる最先端の位相幾何学的グラフ理論」と連携して、YNU環境情報フォーラムを合同で開催しています。それだけ、大学院、さらに情報系の専攻が主催したプログラムとしての特色が現れたと思われます。
もう一つの特色として、当プログラム(受入)は令和元年9月に行われた同プログラム(訪問)と対をなすものです。今回の本学ボランティア学生の多くは、同プログラム(訪問)の参加者であり、逆に当プログラム(受入)の参加者には、同プログラム(訪問)の際の大連理工大学生ボランティアが含まれます。プログラム参加の両大学学生の交流は、SNS(WeChat)などにより現在も続いています。