2019年度活動レポート(一般公募コース)第335号
日本の環境配慮型先端科学技術を学び、アジアのこれからの持続的発展をともに考える
中部大学からの報告
2019年10月3日から10月9日、「さくらサイエンスプログラム」の科学技術体験コースにより、中華人民共和国浙江省の嘉興学院と四川省の宜賓学院から、学生をそれぞれ8名と7名、付添い教員各1名、合計17名を招へいし、研修を実施しました。
中国では環境や食品衛生が大きな課題となっており、来日する学生も大いに興味をもつ分野であることから、この分野を中心に実施内容を構成しました。参加学生は、生物化学系12名、工学系3名であり、生物系の研修主体ではありまたが、工学部の協力を得て工学系の研修を平行して実施しました。
中部大学は「持続可能な発展を支える教育拠点」として2007年10月に中部地区のESD拠点として国連から認証されており、国際ESD・SDGsセンターが持続的発展につながる課題を解決できる人材の教育を推進しています。持続可能な発展は中国においても将来的な重要課題となることは明かでです。そこで、同センターと連携し、ESDの理念である「持続可能な発展」を柱に「生命・環境・食の分野における先端的でユニークな教育・研究内容の紹介」「バイオ関連研究教育施設・環境関連産業の紹介」と共に、「日本の伝統技術と産業発展の歴史の紹介」を企画しました。
受け入れ校である、嘉興学院と宜賓学院は、それぞれ本学及び学部間の学術交流協定を締結しており、さくらサイエンスプログラムの経験者からの本学大学院進学者の実績もあります。今回の研修期間において、国際センター、中国連携推進室及び工学部と連携し、大学間交流、教員・学生交流、日本伝統紹介を実施するとともに、再来日を期して、大学院進学説明、本学における日本語教育の説明を企画しました。
研修内容
(1)学内研修
◆基調講演:中部大学国際ESD・SDGsセンター
◆特別講演(1):環境関連研究の紹介
JST-JICAプログラムSATREPSプロジェクトの紹介
◆特別講演(2):環境関連産業の紹介(㈱大和エネルフ)
◆生命・環境・食の分野における先端的でユニークな教育・研究内容の紹介
バイオ関連研究教育施設の紹介
◆工学関係研究の紹介
工学部の工学デザインルーム及びロボット理工学科を訪問。
(2)学外研修
◆トヨタ産業技術記念館
◆名古屋港水族館(10/7)
◆徳川美術館
(3)成果発表会
(4)教員・学生交流、大学間交流
◆研究交流(ポスターセッション)
◆稲刈り体験交流
応用生物学部実習農場で、農場サポーターと共に稲刈りを体験。昼食を一緒にとるなど交流を行いまた。
◆文化交流企画
教員交流行事の一環として、宜賓学院により、中国の茶文化紹介の講演と実演が行いました。
(5)その他の企画
◆日本語教育についての説明
◆大学院進学説明