2019年度 活動レポート 第289号:宮城大学

2019年度活動レポート(一般公募コース)第289号

宮城県を中心としたフードバリューチェーンの取り組みを学ぶ日・タイ交流プログラム

宮城大学からの報告

2019年1月20日から24日にかけて、さくらサイエンスプログラムの助成を受け、本学協定校の一つであるキングモンクット工科大学(タイ)の教授、学生が来学し、本学食産業学群の教員、学生と学術交流を行いました。

来学されたのはキングモンクット工科工科大学トンブリ校科学学部Pravate Tuitemwong教授と科学学部食品系専攻の2人の学生です。今回は、「宮城県を中心としたフードバリューチェーンの取り組み」をテーマに、本学の関係教員が講義を行い意見交換が行われました。

岩井教授、菰田准教授とのキングモンクット大学関係者

プログラムでは、井上達志教授により、我が国食産業、フードシステムズ、食品開発学に関する講義を実施し、我が国における食産業の基盤が紹介されたほか、同じく笠原 紳教授より微生物学、未利用生物資源に関する講義を行い、タイにおいてもクローズアップされている微生物機能を利用した環境制御・修復技術の開発、未利用生物資源について、具体的な事例をもとに講義を行いました。

また、岩井孝尚教授より植物生理学、分子生物学に関する講義を行い、植物由来の効果的な農薬や効率的な病害防除方法について議論したほか、菰田俊一准教授より食品衛生管理学、HACCPに関する講義を行いました。

岩井教授から講義を受けるキングモンクット大学学生
菰田准教授による講義で議論するTuitemwong教授
講義中に発表するキングモンクット大学学生

このほか、県内の食品加工会社等を訪問し、商品の高付加価値化の取り組みについて、お話を伺いました。来日したTuitemwong教授は、「日本における高等教育が地元企業や自治体との連携の上に実践されていることを肌で感じることができました。今後キングモンクット工科大学と宮城大学において、共同研究やインターンシップなどの可能性について議論をしていきたい」と話していました。

キングモンクット大学及び宮城大学関係教職員とにおいて行われた教育研究活動の将来に向けた討議

今後も宮城大学では学術研究の海外協定校をはじめとしたあらゆる機関と連携し、グローバル化を進めます。