2019年度活動レポート(一般公募コース)第285号
中国・台湾・コロンビアの学生がセンシングデバイス作成とバイオサイエンスへの応用を学ぶ
岩手大学からの報告
2019年10月14日(月)から10月20日(日)の間、中国の大連理工大学、台湾の壽義大学と中興大学、コロンビアのサンタンデール産業大学とノース大学、コロンビア・日本帰国留学生会より大学生・大学院生12人と事務スタッフ1人の合計13人を岩手大学へ招へいしました。
初日
成田空港に迎えに行き、引率して夜に盛岡駅に到着しました。はじめての日本訪問であり、各所でたくさん写真を撮っていました。
2日目
午前中に緊急時の連絡先や安全に関するオリエンテーションを行いました。その後、本学教員3人による今回の研修で行う内容と最新の研究内容の講義を行いました。ここでは、①ZnOバルクの制作とセンシングデバイスの応用研究、②生体磁気計測用センシングシステムの開発と臨床応用研究、③細胞内輸送を対象としたバイオサイエンスの研究が紹介されました。午後からは、学部長表敬訪問を行い、その後、上記3教員の研究室の見学を全参加者で行いました。夜には、ささやかな交流会を行い、招へい学生と本学学生、教職員との交流を行いました。
3日目-4日目
3つのグループに分かれ、研究室での体験を行いました。1つ目のグループは、研究室で研究・開発を行っている光導電型ZnO紫外線センサを使用して、紫外線測定器の作製を行いました。各々で紫外線センサを搭載する回路を作成後、制御プログラムをダウンロードし、紫外線測定器として動作することを確認しました。
2つ目のグループは、心臓の信号を計測する技術の説明を受け、オペアンプを用いた電子回路の講義を行った後、各自で心電計の制作を行いました。作成した心電計を用いて、各自の心電図の計測を行いました。
3つ目のグループは、がん細胞を用いた免疫染色の実験を行いました。その後、作成したサンプルを持って共焦点顕微鏡で観察を行いました。3日目の夕食は、日本食の代表である寿司(回転寿司)を楽しみました。
5日目
午前中に事前に資料の作成を依頼していた「my country & my university」と題した各国と大学の紹介を5大学で行いました。学生から見た自国の紹介は、大変興味深いものでした。午後は、各グループで実施した課題学習の成果発表会を行いました。各グループとも短期間の学習でしたが、体験した内容を工夫をしながら発表していました。最後に、修了証の授与式を行いました。その後盛岡周辺の視察も行いました。
6日目
盛岡を離れて、日本科学未来館を訪問しました。ここでは、最新の人型ロボット、宇宙・地球・生命の展示などの見学を行い、日本の最新科学技術に触れ、多くの写真を撮っていました。その後、秋葉原やアメ横を訪問して、日本の商業文化を見学しました。夜には成田に移動しました。
7日目
朝から成田空港まで移動し、記念撮影をして名残惜しい中、皆さん元気に帰国しました。