2019年度 活動レポート 第272号:東京都市大学

2019年度活動レポート(一般公募コース)第272号

PBLを通じて招へい学生は自らの興味を実体化する-中国・大連交通大学-

東京都市大学からの報告

2019年11月18日(月)~11月27日(水)に実施した「さくらサイエンスプログラム」により、本学の海外協定校である中国・大連交通大学の学生10名が本学世田谷キャンパスでPBLに取り組みました。10名の学生は、「PBLを通じて招へい学生は自らの興味を実体化する」をテーマに工学部 機械工学科・機械システム工学科と知識工学部情報科学科の希望する研究室に配属されPBLに取り組みました。

初登校(正門にて)

さくらサイエンスプログラムにおける本学と大連交通大学との交流は6年目を迎えます。大連交通大学と本学の交流は大連交通大学・外国語学院と本学・知識工学部の間でスタートしたこともあり、最初の3年間は外国語学院のみと交流を図ってきました。その後、大連交通大学と本学の交流関係が発展したことから、さくらサイエンスプログラムでの招へい学生の範囲も拡大し、一昨年から機械工程学院、交通運輸工程学院も加わり3つの学院との交流行事と成っています。それを受けて本学側も、最初の3年間は知識工学部情報科学科のみでしたが、一昨年からは工学部の機械系2学科(機械工学科、機械システム工学科)も加わることとなりました。

本年も、機械工学科2研究室(材料力学研究室、流体工学研究室)、機械システム工学科2研究室(高機能機械制御研究室、宇宙システム研究室)、情報科学科3研究室(視覚メディア研究室、知識情報処理研究室、画像工学研究室)の協力を得て、さくらサイエンスプログラムが実施されました。

研究室での風景(1)

大連交通大学とのさくらサイエンスプログラムでは6年間一貫して、招へい学生が希望する研究室で課題解決に取り組むプログラムを実施してきています。また、一つの研究室には多くても2名の学生しか配属させないようにし、招へい学生と本学の学生が交流できるように工夫をしています。本学の学生の特徴として、招へい学生の課題解決の支援を親身に行うことが上げられます。

研究室での風景(2)

本プログラムの最終日に行う招へい学生による成果報告会には、PBLを支援した本学の院生、学部生も多く参加し、招へい学生の成果報告を温かく見守っています。また、招へい学生の成果報告では1週間過ごした思い出の写真を披露することが通例になっていて、それら写真の多くが本学の学生との交流を示すものとなっています。さくらサイエンスプログラムが本学の学生にとって、海外の学生との交流を図る切っ掛けになっていること、そして、期間は短いものの、両大学の学生間には本質的な国際交流が図られていることが分かります。

成果報告会

本年も機械システム工学科・宇宙システム研究室「展開アンテナの展開解析と3Dプリンタによる模型作り」、高機能機械制御研究室「ドローンの自動運転のプログラムの作成」、情報科学科・視覚メディア研究室「CGの作成」等、課題研究の内容も充実していました。招へい学生は実質的には1週間の研究室での課題解決でしたが、十分な成果が得られ、成果報告会でその成果が披露されました。成果報告後、修了式、そしてフェアウェルパーティが行われ、無事にプログラムが終了いたしました。

来年度も本年同様に充実したプログラムを展開できように万全の準備のもと大連交通大学の学生を受け入れる所存です。

日本科学未来館にて