2019年度 活動レポート 第269号:東京理科大学

2019年度活動レポート(一般公募コース)第269号

東南大学と光触媒技術について共同で研究活動を実施

東京理科大学からの報告

2019年11月21日〜12月10日までの20日間、「さくらサイエンスプログラム」の支援により、中国・東南大学から教員1名、大学院生4名が東京理科大学 野田キャンパスにある光触媒国際研究センターに滞在して共同研究を行いました。

藤嶋センター長を交えた集合写真

本招へいプログラムはさくらサイエンスプログラムの「共同研究コース」ということで、日本発の世界に誇れる科学技術の1つである光触媒に関する共同研究を行い、その基礎知識や研究手法を習得してもらうことを目的としました。また、日本の最先端の科学技術や文化に触れる機会を積極的に提供し、その素晴らしさを実感してもらうことも目指しました。

共同研究のテーマについては、本学学生の協力の下、「バイオセンサーへの応用を見越したメソ多孔性酸化チタン薄膜の合成」に取り組むことにしました。東南大学の学生は新しい経験を楽しんでいる様子でした。限られた研究期間ではありましたが、有意義な結果が得られたとのことで、中国に戻ってからも詳細な評価を継続していただけることになりました。

本学学生(左)との共同研究の様子

プログラム中には、藤嶋センター長に食事会に参加していただく機会に恵まれました。さくらサイエンスプログラムでセンターに来られていたプネー大学(インド)のGosavi教授のグループにも参加していただき、盛大な食事会を開くことができました。また、野田キャンパス内にある「なるほど科学体験館」を見学してもらい、体験型の展示を通じて科学技術の原理や本質を学んでもらいました。

なるほど科学体験館を見学

さらに、本学葛飾キャンパスに出向き、我々が主催した光触媒国際シンポジウム(11月29日〜30日)に参加していただきました。銭教授には招待講演をしていただきましたが、昨年のさくらサイエンスプログラムで実施した共同研究の成果についても触れていただきました。また、学生の皆さんにはポスター発表をしていただき、万さんについてはポスター賞を受賞する栄誉に輝きました。

国際シンポジウムに参加
ポスター賞を受賞

その他、週末を利用して都内視察に出かけました。日本科学未来館を見学し、日本の最先端の科学技術に触れていただきました。また、浅草や東京スカイツリー見学を通じて、東京の新旧を感じてもらうことができました。

今回のプログラムを通じて、東南大学との人的交流をより深めることができた他、今後の共同研究につながるきっかけを築くことができました。期間中、前述の光触媒国際シンポジウムに合わせて、海外の研究者が数多くセンターを訪問・滞在したため、東南大学のグループにとっては、様々な国の研究者達と交流する貴重な機会となりました。このような機会を作っていただきました「さくらサイエンスプログラム」に深く感謝いたします。