2019年度活動レポート(一般公募コース)第263号
建築分野における建築デザイン、街づくり、住環境調査を通じた国際的学生交流
東京都市大学からの報告
2019年11月24日~11月30日までの期間、「さくらサイエンスプログラム」により福州大学(中華人民共和国)の大学生3名、大学院生3名、教員3名が本学を訪問し研修を行いました。
11月25日
本学世田谷キャンパスにて導入研修及び講義を行いました。午前の導入研修では、本プログラムにおけるスケジュール等の紹介および本学の歴史や建学の精神に係る紹介や東京都市大学の施設説明のほかキャンパスツアーを行いました。午後には、本学工学部建築学科の手塚貴晴教授が講義を行いました。講義では手塚教授の建築作品に関する紹介がありました。招へい者は手塚教授の講義に感銘を受けていました。
11月26日
東京近郊で日本の新旧の都市住宅および景観等に係る調査が可能な埼玉県川越市にてフィールドワークを行いました。招へい者は中国の都市開発の歴史や手法と川越市におけるそれらを比較することで共通点や相違点を見出し、専門領域における視野を深めていました。
11月27日
東京近郊の環境共生都市、健康長寿都市、新産業創造都市として安全・安心な都市づくりを目指している千葉県柏市の柏の葉スマートシティにてフィールドワークを行いました。千葉県立柏の葉公園や市内の福祉施設等を見学しました。川越市と同様に中国と日本の新都市開発手法の比較を行いました。
11月28日
本学世田谷キャンパスにて東京都市大学と福州大学建築設計ワークショップ等および修了式・懇親会を実施しました。ワークショップでは本学工学部建築学科の堀場弘教授、福島加津也教授および焦瑜准教授と招へい者が建築と都市計画について意見交換を行うとともに、建築デザインと研究内容について紹介を行いました。また、招へい者は、本プログラムにおいて調査・見学および考察した事項について発表しました。ワークショップ終了後はプログラムの修了式を実施し修了証や記念品等の授与を行いました。懇親会では、本学の教員及び学生と招へい者が交流する、貴重な機会となりました。
11月29日
都市モデル調査として東京都内および近郊の特徴的な街並みのフィールドワーク及び調査・見学結果のとりまとめを行いました。東京スカイツリーやその周辺についても見学し、日本の先端の都市開発および技術についても理解を深めました。
本プログラムは、招へい者にとって新たな知見を得る機会になるとともに、本学教員・学生にとっても福州大学とのネットワークを構築する機会となりました。
「さくらサイエンスプログラム」における福州大学との交流は、今年度初めて実施され、今後の交流の礎を築く機会となりました。
最後に、本プログラムを実施するにあたり多大なご支援を頂くとともに、交流のきっかけを与えて頂いた「さくらサイエンスプログラム」に深く感謝申し上げます。