2019年度活動レポート(一般公募コース)第261号
アジアの若者が日本が誇る食品の醗酵技術・分析技術を学ぶ
大阪大学からの報告
大阪大学では2019年11月25日から12月1日、さくらサイエンスプログラムにより10名(インドネシア2名、台湾2名、モンゴル2名、カンボジア1名、ブルネイ1名、マレーシア1名、ラオス1名)を受入れ、科学技術交流プログラムを実施しました。
1日目
宿泊施設へ到着しました。
2日目
藤山和仁教授(生物工学国際交流センター長)より受入れ機関紹介、オリエンテーションを行いました。6日目の発表課題を通知しました。
◆先端バイオ講義1
Sastia Putri助教(生命先端工学専攻)がメタボロミクス解析の現状と解析に用いる先端機器、分析データの評価方法を解説しました。
大阪大学在学の日本人学生、留学生と交流する機会を設け、学生の視点から日本での生活の魅力や可能性について話し合いました。
3日目
◆先端バイオ講義2
本田孝祐教授(生物工学国際交流センター)が醗酵食品の歴史、関わる微生物を紹介し、醗酵過程で利用される生物代謝メカニズムを講義しました。
◆大阪大学内の研究室訪問
微生物病研究所では、感染病態分野の研究室と実験設備を見学しました。
生命先端工学専攻の合成生物工学領域(微生物の講義と培養設備の見学)、細胞工学領域(植物有用成分の紹介とバイオテクノロジーによる成分の効率的生産の解説)を訪問しました。
薬学研究科の企業との共同研究講座(先進健康科学(サラヤ)共同研究講座)では、産学連携の取組みに触れました。
また、大学本部より、図書館、モノレール駅、蛋白質研究所を招へい者達だけで散策しました。
4日目
◆企業見学。
京都サントリービール工場
ビール製造過程を見ることで、醗酵食品の生産がいかに厳格な管理の下で行われているかを学びました。
島津製作所・本社三条工場
成分分析で利用される質量分析器などの超高感度分析機器の説明を受け、最先端分析技術で何ができるかを学習しました。
5日目
◆先端バイオ機器実験1、2
梶浦裕之助教(生物工学国際交流センター)指導の下、前日に見学した質量分析器を用いてタンパク質同定の実験を行いました。
6日目
◆先端バイオ講義3
三﨑亮講師(生物工学国際交流センター)が醗酵食品生産で利用される遺伝子組換え酵素の供給方法を講義しました。また、遺伝子組換え食品賛成派と反対派で意見を出し合い、今後の遺伝子組換え食品の在り方について議論しました。
◆課題発表
2日目に設定した課題を発表しました。二人一組で、米、小麦、果実、大豆、牛乳を原料とする日本の醗酵食品と製造過程を調査発表しました。
修了証書授与式を行いました。
7日目
帰国。