2019年度 活動レポート 第253号:岡山大学

2019年度活動レポート(一般公募コース)第253号

岡山大学で最先端の環境生命科学に関わる科学技術体験

岡山大学大学院環境生命科学研究科からの報告

さくらサイエンスプログラムにより、2019年11月11日~11月17日の7日間、大学間協定校であるベトナムアンジャン大学の教員8名が来日し、岡山大学での最先端の科学技術体験を行いました。

アンジャン大学とは大学間協定を締結しており、これまで交流促進のために数回訪問し、本学でのウィンタースクール受入れ等の実績を重ね、正規課程学生の受入れにも至っています。

時計台の前で記念撮影

岡山大学大学院環境生命科学研究科における研究は、ベトナムでこれらからの発展が期待される教育・研究分野です。このような中、アンジャン大学では、メコンデルタ流域における食と環境の研究の分野の発展に取り組んでおり、日本への学生や教員の派遣に積極的です。アンジャン大学の教員に日本での最先端の環境科学の技術を体験させることで、将来、ベトナムや日本や世界において最先端の教育・研究者へと成長することを期待します。

環境理工学部棟にて

アンジャン大学は、ベトナムで優秀な農学系学部です。今回、招へいした教員のうち7名は、まだ学位を持っていない講師で、博士取得の意思が強い講師を選抜しました。また、今回、引率者准教授1名を招へいすることによって、帰国後に来日できなかった他の講師にも日本の科学技術を伝え、日本の科学技術へ興味の向上につなげることも目的としました。将来、岡山大学大学院のみならず日本の大学院への進学が期待されます。実際、岡山大学の先生とマッチングを行い、博士課程留学のための手続きを始めた講師もいます。

環境に関する講義風景
果樹園見学

また、東部クリーンセンター(焼却場とリサイクルセンター併設施設)の見学は、環境問題を考えさせるため、さらに広島の原爆ドームや広島平和記念資料館の見学は、正しい科学技術の知識を理解することの重要性を理解させるため、極めて重要な体験となりました。

さらに、本プログラムでは、厳島神社、岡山城や後楽園の見学も行いました。文化は、科学技術の刺激を受けながら、受け継がれてきたものであり、これらの文化体験は、その努力を体験するものです。よって、新しい文化の創造を刺激する新たな科学技術の創出につながります。参加者らは日本における科学啓蒙のための環境作りに強いインパクトを持ったようです。

最後に、このプログラムに参加した講師達からは、この素晴らしい機会が与えられたことに対する感謝のメールが届きました。全教員から、日本での最先端の科学技術を体験できた上に、東部クリーンセンター、原爆ドームや広島平和記念資料館の見学、岡山城や後楽園、厳島神社の見学、日本人学生との交流は非常に有意義であったという感想を得ることができ、このような機会を与えていただいた「さくらサイエンスプログラム」、協力スタッフに心からお礼を申し上げます。

岡山大学生との交流会にて