2019年度 活動レポート 第248号:横浜国立大学

2019年度活動レポート(一般公募コース)第248号

情報技術に使われる最先端の位相幾何学的グラフ理論

横浜国立大学
小関 健太さんからの報告

2019年12月14日~21日に横浜国立大学大学院環境情報研究院(以下 本学)は、さくらサイエンスプログラムの支援をうけ、学術交流協定校であるタイのプリンスオブソンクラ大学(以下 PSU)から、学部学生9人と教員1名を受け入れました。

本学には数学を専門とし、情報技術への応用までにらんだ研究を行う研究者が何人も所属しています。本活動の目的は、それらの最先端の研究を行っている日本や本学の状況を伝え、さらなる国際交流につなげることです。そのため、まず本学の教員4名(野間教員、中本教員、牛越教員、小関)による講義を受け、その内容に沿った演習を行いました。

講義中の演習問題の発表

積極的にTAに質問したり発表したりと、活発な様子が見られ、和気あいあいとした雰囲気で進行できました。その様子には本学の学生TAも感心したようで、自分から「わからない箇所がないか」と話しかけるなど積極的な交流を行うようになり、対応する態度が変わっていきました。

最終日には、それらの演習の解答を中心に、滞在中に学んだことの発表会を行いました。準備時間は短かったですが、どの学生も単に問題を解くだけでなく、どのように発表するかという点を考えて工夫して発表していました。

本学学生TAと相談しての発表準備

今回の講義内容は、参加者が普段ふれることのない数学の話題ばかりで興味を持ったようで、中には「専門をグラフ理論に変更したい」と言う学生もいるくらいに、存分に楽しんでいました。

また、講義と演習・発表のほかに、日本の科学技術の紹介のため、来日期間中に日本科学未来館を訪問しました。展示物を熱心に見学し、こちらも有意義に過ごせた様子です。

未来館にて本学学生と見学する様子

最終日の発表会の後には、本学学生がパーティを企画し、お好み焼きとたこ焼きを楽しみました。どちらも自分で作ることが必要なので、PSUの参加者は美味しいものを作ろうと、また本学学生は作り方を伝えようそれぞれ頑張っていました。一緒に料理したり食事したりする中で、お互いに打ち解け合っていきます。

お好み焼きを作るPSUの教員とそれを見守りながら撮影する学生たち

今回の活動では、大学間や学生間で非常に濃い交流ができたと思います。中には、本学を再訪問したいというPSUの学生や、逆に PSU を訪問したいという本学学生もいます。
今回の活動を通じて、このような良好な協力関係を深めることができました。このような国際交流の機会をいただけた「さくらサイエンスプログラム」と関係者の方々に深く感謝いたします。

全員で記念撮影
それぞれお互いの大学のお土産を持っています