2019年度活動レポート(一般公募コース)第238号
中国の優秀な高校教員へ日本の先端科学技術の一環を伝える
日本ユースリーダー協会からの報告
当協会は、2016年から「さくらサイエンスプログラム」を活用して各国からの来日研修を実施しており、2019年も11月25日(月)から11月29日(金)までの5日間、中国から15名の研修生(高校教師13名、引率者2名)の受け入れを行いました。送出し機関「中日青年交流中心」は当協会と長年の交流があり、今回の来日を通して相互の交流も活性化しました。
2019年11月25日(月)1日目
北京から羽田空港へ到着
【日本科学未来館(江東区)見学】
同科学館では展示を通して科学技術を実際に体験でき、どのように高校生に科学を教えるか、中国人教師にとって非常に参考になる見学となりました。
2019年11月26日(火)2日目
【日本製鉄(株)鹿島製鉄所(茨城県鹿嶋市)見学】
製鉄工程の講義を受け、最高温度が約1,200℃にもなる鉄の厚板を見学。効率的で高度な技術を見て、生徒たちにも是非見せてあげたい、と感激していました。
【ソーラーパネル見学】
JRE(ジャパン・リニューアブル・エナジー(株))のソーラーパネル設備(茨城県稲敷郡美浦村)を見学。太陽光発電システムや再生可能エネルギーについて理解を深めました。
【江戸東京博物館(墨田区)見学】
江戸時代についての展示を見学。日本文化について理解や関心を深めました。
2019年11月27日(水)3日目
【東京経済大学(国分寺市)訪問】
中国人留学生や職員から日本での留学生活や就職について説明を聞き、構内を見学。図書館、食堂、国際交流センターなど、充実した設備や学生支援制度に感激していました。今後、是非生徒を日本へ留学させたいという感想もありました。
【NICT(小金井市)見学】
国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)本部の施設を見学。標準時や通信技術について理解を深めました。
2019年11月28日(木)4日目
【日鉄エンジニアリング(株)(品川区)訪問】
製鉄技術や環境対策について講義を受けました。同社の高校生体験プログラムなど、日本では社会全体が学生に対して科学を身近なものとして教育しているということに驚いていました。
【修了式】
国立オリンピック記念青少年総合センター(渋谷区)で修了証が手渡されました。
5日間を通して「日本の細かなサービスや勤勉さに驚いた」「持続可能で環境対策をした事業を各社が取り組んでいて、すごいと思った」「文化や歴史も身近な日本と中国がこれからも交流をしていってほしい」などの感想がありました。
2019年11月29日(金)5日目
【浅草寺見学~帰国】
帰国前に浅草寺を見学し、日本の文化に触れることができました。同日、羽田から北京に向けて出発し、15名全員が無事に5日間の研修を修了しました。