2019年度 活動レポート 第194号:帝京大学

2019年度活動レポート(一般公募コース)第194号

帝京大学による中国高校生のための日本サイエンスキャンプ研修

帝京大学からの報告

2019年11月25日(月)~12月1日(日)、安吉上墅私立高級中学校、西安外国語大学附属外国語学校から高校生8名と引率教員2名を招へいし、科学技術交流プログラムを実施しました。

11月25日(月)

宇都宮へ到着後、そのままホテルにてチェックインを済ませて、翌日から始まるさくらサイエンスプログラムのガイダンスを行いました。高校生一行は疲れを見せず、さくらサイエンスプログラムの参加に期待を膨らませていました。

11月26日(火)

<1限目>

機械・精密システム工学科 黒沢先生から、機械棟311室にて「静かな自動車をつくるために」の講義を受けました。自動車のEV/HEV化によりエンジン騒音が少なくなり、ユーザーの車内静粛性に対する要望は高まっています。特に、ガソリンエンジン車に比べ、タイヤからのロードノイズ・パターンノイズや高速走行時の風切り音等の騒音は目立ってしまい、低減が必要不可欠です。これらを踏まえ、自動車の高周波の騒音現象を説明し、CAEを用いた最新の予測技術について解説しました。また、弦楽器(ヴァイオリン)の音色の研究も紹介しました。

音を振動に変える実験装置やバイオリンを使った音の仕組みを解説してもらい、
音における自動車の静粛性に応用してゆく仕組みを学びました。

<2限目>

機械・精密システム工学科 池俣先生からは機械棟308室にて、「受動歩行ロボット」の講義を受けました。講義だけではなく、実際にロボットを手で持って歩かせる体験を通して、歩行の力学的原理をやさしく学びました。

受動歩行ロボットを実際に各自動かして仕組みを学びました。
3Dプリンターの作品も手にしたり、実体験の講義を楽しみました。

<3限目>

航空宇宙工学科 米田先生から「ドローンから始まる電気飛行機の未来」をテーマに講義を受けました。講義内容は、「「ドローン(マルチコプター)は空の産業革命」。ドローンの技術が有人航空機にも拡がってきている現状と、その未来について学びました。

<4限目>

本日のまとめとして、引率教員及び担当の職員のアドバイスをもらいながら、授業の感想や講義ノートをまとめた後、学内のキャンパスツアーに参加して、国際学生寮、図書館、航空宇宙工学科施設(格納庫)を見学しました。

11月27日(水)

<1限目>講義「量子コンピュータとは何か?」

情報電子工学科棚本先生から量子コンピュータの登場してきた背景から、量子コンピュータの社会的なインパクトまでを学びました。

<2限目>講義「衝突回避カーの製作」

情報電子工学科蓮田先生から超音波センサを用いて前方に壁や物を感知すると止まり、衝突を回避する車のプログラミングを学ぶとともに、自律型ロボットの世界最大のコンテストであるWRO(World Robot Olympiad)の紹介や、高校生や大学生の設計・製作したロボットについてもビデオを通して学修しました。楽しくロボット作成できることで、未来の科学技術が培われてゆくことに改めて確信することができました。

<3限目・4限目>

バイオサイエンス学科梶谷先生(実施担当責任者)からの講義・実験を体験しました。内容は「光合成ペンダントを作ろう!・・・光を当てると色が変わる不思議を体験「A reaction system that changes color in a small bottle and realizes photosynthesis」。最後には、さくらサイエンスプログラム修了書を梶谷先生から手渡され、前半の宇都宮キャンパスでの活動を修了しました。

水草が入った色水に光を当てると、徐々に色が変わってきます。
その後、息を吹き込むと色が元に戻ります。この色の変化は繰り返し楽しめます

11月28日(木)

ツインリンクもてぎ(ホンダコレクションホール)を帝京大学で学んだ自動車工学の知識を基に見学しました。また世界遺産である日光東照宮の見学では、建物の至る所に中国文化の影響が確認できた。古くからの日本と中国と文化の影響を未来に向けてお互いの交流の大切さを再確認することができました。

11月29日(金)

帝京大学の医療実習設備や図書館を見学後、帝京高等学校訪問を訪問しました。インターナショナルコースの生徒の温かい歓迎に迎えられて緊張感も和らぎ、各学校の紹介や参加者の自己紹介でお互いの距離も近くなりました。

日本文化体験(茶道体験)緊張しながらおいしい抹茶や茶菓子をいただき、中国の茶道と違う日本の「わびさび」を体験しました。

その後、各班に分かれて「日本の農業の未来」・「人の在り方:児童虐待を防ぐために私たちができること」・「正義と悪:死刑制度の是非」をディスカッションして、両国の考え方・各個人の考え方の違いを共有してお互いの理解を深めました。

最後に素晴らしい交流ができこれからの日中両国の懸け橋となるようお互いの交流と再会を約束しました。帝京高等学校の皆様ありがとうございました!!!

11月30日(土)

東京研修 (日本科学未来館・浅草・秋葉原)

12月1日(日)

成田空港発上海/浦東空港行きに乗り帰国しました。楽しいさくらサイエンスプログラムの思い出を胸に、再来日といつか帝京大学で学ぶ日を楽しみにしております。さようなら「再见(ザイジィェン)」