2019年度活動レポート(一般公募コース)第186号
インドネシア・ブラビジャヤ大学から学生らを招へいして環境技術の研修を実施
山口大学からの報告
山口大学工学部では、令和元年9月9日から9月13日にかけて、さくらサイエンスプログラムにより、インドネシア・ブラビジャヤ大学より学部学生10名、引率教員1名を招へいしました。
9月9日(月)
山口大学工学部で午前中オリエンテーション、午後に常盤公園(常盤湖)で水質調査とサンプリングを行いました。その後、サンプリングした常盤湖の水の水質(アンモニア濃度、硝酸濃度、亜硝酸濃度等)を測定し、その結果について大変活発にディスカッションが行われました。
この日の夜は、日本人学生や留学生も交えて懇親会が開催され、楽しい交流の時間を持つことができました。
9月10日(火)
午前中、宇部市内の下水処理場と廃棄物焼却場+リサイクルプラザを見学しました。水環境を保全していくために、下水処理施設の重要さを理解してもらえました。廃棄物焼却場+リサイクルプラザでは、ゴミの焼却のみならず、ゴミとして出されたものでまだ使えるもののリユーズの品々に見入っていました。午後は浄水処理場を見学しました。インドネシアでは上水は飲むことができないため、飲める水をつくる工程を興味深そうに見入っていました。
9月11日(水)
午前中、プラスチックのリサイクル工場を見学しました。プラスチックのリサイクルのためには排出時の分別が大変重要なことに非常に驚きながらも(自国・インドネシアでは分別は一般的でないため)、十分に理解してもらえました。
午後は平和記念資料館と平和公園での平和学習を行いました。資料館での展示に大変ショックを受けていましたが、「二度とこのような惨事を起こしてはならない」とのメッセージは十分に伝わりました。
9月12日(木)
午前中、上水処理工学に関する講義を受講し、その後福岡にバスで移動し、福岡市内の海水淡水化プラント(まみずピア)を見学しました。3段階の膜処理によって、全く塩分の味がしない水になることにまず驚き、また一方でほとんどのミネラル分が膜処理によって取り除かれてしまい、淡白な味になることにさらに驚いていました。
9月13日(金)
午前中、廃棄物処理工学に関する講義(英語)を受講し、午後は、この1週間の体験をスライドにまとめ、山口大学工学部にて発表会を行いました。
招へいしたインドネシア・ブラビジャヤ大学の学生さん達は大変積極的に興味を持ってすべてのアクティビティーに参加してもらえました。環境に非常に関心の高い学生さん達に来ていただき、こちらも大変良い刺激になりました。