2019年度活動レポート(一般公募コース)第180号
日本の最新科学技術体験による女性研究者育成プログラム
宮崎大学医学部からの報告
2019年9月2日から8日の7日間、インド国内11の機関(Amity University Jaipur, BIT Mesra, IIT Kanpur, IIT Chennai, JBAS College for women Chennai, NITTE Mangaluru, NIPER Ahmedabad, PES University Bengaluru, Shree M & N Virani Science College Gujarat, VIT Vellore, Sri Venkateswara College New Delhi)から16名の女性教員・研究者・学生を宮崎大学医学部に招へいしました。「日本の最新科学技術体験による女性研究者育成プログラム」をテーマに学内外の施設で視察、講義、実習などを行いました。学内では、参加者の専門分野に関連した研究室を訪問し、講義、実習のほか、研究者らと共同研究活動についてのディスカッションを行いました。
- 医学部解剖学講座超微形態科学分野にて最新式のTEM透過型電子顕微鏡(日立ハイテクノロジーズ社製 HT7700)・SEM走査型電子顕微鏡(日立ハイテクノロジーズ社製 S-4800)を用いてのナノ粒子の解析について学びました。
- 医学部フロンティアセンターを視察し、最新式の共焦点顕微鏡(ライカTCSSP8)を用いた癌細胞移動の観察、実験への応用に関する指導を受けました。
- 工学部の伊藤研究室を視察し、原子吸光光度計 (AAS)やICPSを使ったヒ素の分析や産業排水解析の講義を受けました。
- 医学部応用生理学分野にて、癌細胞のアポトーシスに関する講義とFACS(BD FACScalibur)による細胞選別実験、観察の実習を行いました。
滞在期間中に、宮崎の地域文化視察と日本文化を経験する機会もありました。神話伝説の舞台である青島神社や鵜戸神宮、サンメッセ、平和台公園を訪問し、宮崎の歴史について学習しました。また、着付けを体験し、日本の伝統文化と作法についての講義を受けました。
6日目に学内での成果報告会を実施し、参加者それぞれがSSPプログラムでの経験を通しての感想を述べ、今後の研究、科学技術をトピックに取り上げ発表を行いました。その後の修了式では医学部長から各参加者へさくらサイエンスプログラムの修了証書が授与されました。
帰国前に東京都内で日本科学未来館とソニーエクスプローラーサイエンスを見学し、日本の最新技術を体験することができました。未来館でのヒューマノイドロボットアシモの手話歌が魅力的でした!
参加者からは、「短時間の滞在であったが、日本の素晴らしさを実感できた。日本の働きやすい環境に感動し、将来日本で働きたい。」などの意見があり、このような機会を与えてくださいました、さくらサイエンスプログラムに心より御礼を申し上げます。