2019年度活動レポート(一般公募コース)第133号
インド・サストラ大学の学生5名と教員1名が東京都市大学を訪問
東京都市大学からの報告
さくらサイエンスプログラムの支援を受けて、インドのサストラ大学(SASTRA University)から、学生5名(学部学生:4名、ポスドク研究員:1名)及び教員:1名を招へいしての共同研究活動コース:15日間(9/8~9/22)が終了しました。
本共同研究の目的は、医学と工学を多角的に連携・融合させた革新的複合領域研究である「プラズマ-バイオ研究」におけるサストラ大学-東京都市大学間共同研究体制の構築であり、具体的には近年生化学分野において注目されている生体細胞内に存在する情報伝達物質[メッセンジャー物質:元々生体内の細胞間で情報を伝達する物質(ホルモン類)]に着目した基礎実験を行い、「疾患治療用大気圧プラズマを照射した細胞内のメッセンジャー物質に着目した生化学分析」に関する予備的段階の研究交流を行いました。
まず、オリエンテーションを行った後に研究室ツアーを2日間にわたって行いました。ホスト学科である工学部医用工学科の研究室(知覚システム工学研究室、生体計測工学研究室)、工学部エネルギー化学科(高分子・バイオ化学研究室、有機合成化学研究室)を見学し、各種先端研究について活発な質問をしながら日本の科学技術を体感していました。
一方、プログラム中の休日を利用して日本科学未来館の見学を行い、最先端科学技術とその未来に関する展示物を見て未来に対する期待と展望について各々が考える良い機会となったようです。さらに、本学国際部のスタッフと本学学生の協力により文化交流会も行われ、日本文化の紹介、折り紙など、日本の文化に触れる良い機会でした。インドの学生も折り紙に大変興味を持ち、英語だけではなく、日本語にヒンディー語やタミル語も交えながら本学学生と筆談・談笑しながら心から楽しんでいたようです。
また、成果発表会では英語による発表が行われ、発表終了後に行われたプログラム修了式では本学学長からプログラム修了証書が渡されました。さらに、プログラム修了式後のお別れパーティーでは本学の三木学長も参加し、サストラ大学の学生は本学学生と談笑しながら日本滞在最後の夜を満喫していました。特に、本学学生に対しても研究面及び語学面においてとても良い刺激となりました。帰国後も学生間ではメールの交換が行われており、交流プログラムが学生間のみならず、共同研究や国際ワークショップによる大学間の交流に繋がるものと期待しております。