2019年度活動レポート(一般公募コース)第116号
中部地区の最先端機械工学技術の体験とその源流の探求
名古屋工業大学
水野 直樹さんからの報告
2019年8月1日(木)~8月9日(金)の日程でハノイ工科大学の学生10名と教員2名を名古屋工業大学に招待し、さくらサイエンスプログラム科学技術研修コースを実施しました。
8月1日(木):プログラム初日
ベトナムからの便が早朝、中部国際空港に到着のため、本学に在学中のベトナム留学生とともに出迎えを行い、無事到着を確認しました。その後、本学に移動、学内食堂での昼食をはさみ、オリエンテーションを実施しました。
8月2日(金):プログラム2日目
日本の科学技術を支える大学の最新研究や研究を支える環境を紹介するため、学内の研究室、図書館、工場の見学を実施しました。
8月3日(土):プログラム3日目
午前中は、日本の進んだメカトロニクス技術を支えるディジタル技術の基礎の講義を実施するとともに、午後は実習によって午前中の講義内容の一部を実体験しました。
8月4日(日):プログラム4日目
大学施設が休日のため、日本の進んだ技術のうち、自動車関連技術(トヨタ産業技術記念館)、鉄道技術(リニア鉄道館)の現状を知ることのできる、博物館の見学を行いました。
8月5日(月):プログラム5日目
再び大学での講義と実習を実施しました。取り上げたテーマは現在のメカトロニクス技術の中核のマイクロコンピュータによる機械の制御です。
8月6日(火):プログラム6日目
本プログラムのもう一つの目的である「技術の源流の探求」のため、京都への研修旅行を実施しました。はじめに、メカトロニクスの原型ともいえる自動機織り機(ジャカード織機)を西陣に訪ね、その実演も見学しました。午後には蹴上の鉄道遺産「インクライン」を見学しました。
なお、この研修旅行には本学在学中のモンゴル留学生も同伴し、国際交流の輪を広げました。
8月7日(水):プログラム7日目
中部地区の最先端産業と関連の航空博物館を1日使って見学しました。博物館は名古屋から離れた各務原にあるため、鉄道やバスを乗り継いでの小旅行となりました。博物館は多くの実機が展示されていたため、学生たちは大興奮でした。
8月8日(木):プログラム8日目・最終日
明日の帰国をひかえ、プログラム最終日になりました。この日は、午後の日本滞在中の成果発表に備え、午前中は3グループに分かれてプレゼンテーションの準備を行いました。3グループは「日本の文化」、「日本の料理」、「日本の技術」に関して日本での体験と学生たちが調査した内容をまとめ、午後に各グループとも日本語で一生懸命発表を行っていました。最後に、学生一人一人に修了証を授与し、記念撮影を行いました。
本プログラムは、さくらサイエンスプログラムの援助を得て実現しました。来日した学生たちが日本の技術や文化を体験できただけでなく、TAとして協力してくれた研究室の学生や本学在学の留学生にとっても非常に有意義なものとなりました。
今後も、より多くのアジアの学生たちが日本を知り、日本ファンになって留学や日本で働きたいと思うような活動を続けていきたいと思います。
8月9日(金):帰国
当日、ベトナム行きの便が朝、中部国際空港を出発するため、早朝から本学に在学中のベトナム留学生とともに見送りを行い、無事出発を確認しました。