2019年度活動レポート(一般公募コース)第103号
医療安全における教育と実践を学ぶ日中交流研修会
亀田医療大学からの報告
本学では、中国山西医科大学の医療系学生との交流による「医療安全における教育と実践」の交流研修会を令和元年8月17日(土)から7日間実施しました。来日した学生は医学部及び看護学部の10名と引率教員1名、計11名でしたた。
第1日目
同日開催の本学オ-プンキャンパス会場の一部で、開講オリエンテーションとキャンパスツアーを行いました。本学の学生や高校生と一緒に、看護体験コーナーでの交流を楽しんで、昼食はいつも学生が利用する学生食堂に案内し、大学生活の一端を紹介しました。午後は学生ボランティア数人で鴨川市内を案内し、交流親睦を図ると共に地域の特徴や本学の教育環境について理解を深めました。
第2日目
「日本の医療制度と保健医療体制」、及び、「日本の看護の現状と看護教育の紹介」について、本学教員2名が講義を行い、それを踏まえて午後は、亀田総合病院の見学を行いました。夕方は、歓迎夕食会を開催し、本学理事長及び学長も同席して、亀田総合病院で働く6名の中国人看護師の参加も得ました。中国人看護師からは、日本での生活や昼間の病院見学を踏まえた実際的な看護活動と日本の医療提供体制についての話があり、中国との違いなど体験を含めた具体的な理解を深める機会になりました。
第3日目
午前中に「医療安全に基づく看護教育と医療現場の実践」について、本学の教員による看護実践を中心に演習を含む講義を行いました。午後は、午前中の講義内容に基づき、学生個々の興味に基づいた診療領域別学習の導入を行いました。その後、鴨川市内の名所「棚田」の見学を行いつつ、ホームステイ先の紹介と送り出しを行いました。
第4日目
ホームステイ先からの帰着と専門領域別「看護教育の実際」として、各学生の興味関心に沿って、小児看護学、母性看護学及び医学のグループ別に、具体的な教育内容の説明や学内演習体験を行いました。この学修では、本学学生や教員との個別交流で、それまでの講義や見学の内容を一層深める機会になりました。また、当日午後は、本学教員、学生ボランティアが参加して、山西医科大学生による山西省及び、山西医科大学の紹介がなされました。
更にこれまでの研修全般に対するまとめの会として、中間報告会を開催し、亀田総合病院の見学に対する質問や感想など意見交換を行いました。中国の病院と日本の病院の療養環境の違い、医療スタッフの患者に対する対応の丁寧さなどが印象的であったことが報告されました。また、今後の医療現場におけるIT化について、医療安全の視点や患者から見た医療へのアクセスの良さ、人手不足への対応などの利点確認と人間らしい関わりの欠如や個人情報の管理面などの課題の確認など、相互の学生間での意見交換を行い、双方の学生にとって有意義な学修になりました。夕方は、鴨川市から東京会場への移動時間としました。
第5日目
午前中に本学の学生との交流を兼ねた日本未来科学館の見学を行い、午後は、亀田グループの京橋クリニックにおける診療活動の見学を行いました。見学後は、日本の文化・生活について理解を深めるために自由研修として東京都内の視察にあてました。
第6日目
帰国に向けて羽田空港を出発され、帰国後、看護学部生、及び医学部学生それぞれから、研修に対する学びと謝礼を記す文面を受け取りました。