2019年度活動レポート(一般公募コース)第095号
健康長寿に貢献する管理栄養士をめざす学生同士の日韓交流プログラム
島根県立大学からの報告
島根県立大学出雲キャンパスは、科学技術体験コースのプログラムに採択され、2019年7月21日(日)から7月26日(金)までの6日間、本学の包括協定校である韓国の大邱保健大学食品栄養学科から学生3名を招き、本プログラムを実施しました。
本学の健康栄養学科学生と一緒に、講義・実習への参加や、島根県隠岐諸島の知夫村における地域住民の方との交流、食文化体験を行いました。さらに、看護学科学生とも交流を深め、島根県出雲市の文化体験を行いました。学生同士、互いの考えや文化の違いを認め合いながら、また、管理栄養士をめざす同年代の共通の気持ちを感じながら過ごした6日間でした。
1日目
米子空港で出迎えた後、松江城の視察を行いました。その後、キャンパスのある出雲市に移動し、翌日からの活動準備を行いました。
2日目
本学学生が利用している地元の一畑電鉄に乗り、一緒に通学しました。講義に参加し、学食体験をした後、日本料理と韓国料理の調理体験を行いました。調理後は、試食をしながら、両国の食文化について意見を交わしました。
3日目
食品学実験に参加し、島根県の名産“しじみ”の殻や玉ねぎの皮といった、食材の廃棄部分を使用した染色実験を行いました。また、韓国語の講義にも参加し、韓国語・日本語のフリートークを楽しみました。
4日目
出雲大社周辺で伝統文化を学び、昼食は“出雲そば”を食べました。また、出雲市鵜鷺地区の地域住民の方と交流し、とれたての野菜をいただきました。
5日目
キャンパスのある出雲を離れ、隠岐諸島の知夫村へ移動しました。知夫村では、海に囲まれた豊かな自然の中で、地域住民の方とともに活動を行いました。海岸清掃では、日本のごみだけではなく韓国のごみも多く、両国の環境問題について考える機会となりました。宿泊は民泊でお世話になり、囲炉裏での夕食を楽しみました。
6日目
学生が、栄養学的視点から作ったお菓子や飲み物を用意し、ハートカフェを開催しました。地域住民の方から、知夫村の食や普段の食生活についてお話ししていただき、“食の大切さや楽しさ”について一緒に考えました。
本プログラムを通して、改めて、本学学生が地域住民の方々に育てていただいていることを感じました。参加した学生からは、「島根県だけではなく、他地域・他国にも目を向けることの大切さを学んだ」、「視野を広げるために留学してみたい」などといった意見が多く挙がり、学習意欲や国際意識が向上した様子も見られました。また、日本と韓国のお互いの文化を認め合いながら、日本文化をより大切に思うきっかけともなり、貴重な経験をすることができました。
最後になりましたが、本プログラムの運営・実施にご協力いただいた関係者、学生を優しく受け入れてくださった地域住民の方々に厚く御礼申し上げます。