2019年度活動レポート(一般公募コース)第088号
エネルギー・環境問題に貢献する地盤・岩盤工学の先端研究・技術を学ぶ
愛媛大学からの報告
愛媛大学工学部岩盤工学研究室では、さくらサイエンスプログラムによる助成を受け、2019年8月19日(月)から8月25日(日)の日程で、インドネシアのボゴール農業大学(IPB University)から岩盤工学を学ぶ大学生10名と引率教員1名を受け入れました。本プログラムに参加した学生は、岩盤工学分野の先進研究を学ぶだけでなく、エネルギーインフラ施設(菊間国家石油備蓄基地)を訪問し、わが国の先端技術に関する知識を獲得しました。また、我々岩盤工学研究室に所属し、各自の研究内容について教員・学生と交流し、議論を深めることができました。
8月19日(月)
午前中に研究室の所属学生が松山空港に行き、インドネシア人学生・教員を受け入れ、午後にオリエンテーションを行いました。説明中にもたくさんの質問を受け、活発な議論を行うことができました。
8月20日(火)
午前中に岩盤工学研究室の研究テーマに関する打合せを行いました。午後は、与えられた研究テーマに関する文献調査を行いました。
8月21日(水)
菊間国家石油備蓄基地を訪問し、石油備蓄に関する国家プロジェクトの説明を受けました。地下の空洞掘削やその後の管理に関する日本の技術を学ぶことができ、学生にとっては貴重な経験を得ることができました。初めて訪問した施設であることから、様々な質問を説明者に投げかけていました。
8月22日(木)
午前中に愛媛大学ミュージアムを訪問し、愛媛の歴史・文化に関する展示を鑑賞しました。特に、岩石や鉱物に関する展示に興味をそそられていたようです。その後は、研究室に戻って実験室を訪問し、研究内容に関する理解を深めました。
8月23日(金)
午前中に修了式を開催し、その後にランチパーティを行いました。日本のお寿司を堪能してくれました。
8月24日(土)
研究室学生の先導で松山城、道後公園、道後温泉などを訪れ松山の歴史に触れるツアーを行いました。
さくらサイエンスプログラムによるボゴール農業大学生の受入れは、今回が初めてでした。今回の採択により、ボゴール農業大学との関係がさらに深まりました。ボゴール農業大学の引率教員は、愛媛大学の受入研究室で博士後期課程を修了し、博士(工学)を取得した後、ボゴール農業大学に赴任した元愛媛大学生でした。今回の訪問時に、新たな研究テーマに関する共同研究の開始や、今後の学生交流の計画について議論を深めました。来年度も本プログラムを継続して行い、近い将来、大学院への正規生を獲得し、愛媛大学・日本のグローバル化に貢献したいと思います。最後にさくらサイエンスプログラムならびに関係者の皆様に厚く御礼申し上げます。