2019年度活動レポート(一般公募コース)第087号
Cadet College Hasan Abdal(パキスタン)との科学技術交流プログラム
東京都立科学技術高等学校からの報告
科学技術高校では2019年9月13日(金)~19日(木)の7日間、パキスタン・イスラム共和国・カデット・カレッジ・ハサン・アブダル校から高校生10名、教員1名を招へいし、科学技術交流プログラムを実施しました。
各クラスの委員で構成する国際交流委員会で、4月から交流内容やプログラム進行の工夫等について話し合い、準備を進めました。オリジナルデザインの記念品や手作りのウェルカムボードは好評でした。
校内での研修・交流
- 茶道体験:茶道部が着物姿でお茶をたて、もてなしました。
- EGG DROP:本校生徒運営の設計工作コンテストに参加。決められた時間、材料で、約5mの高さから落下させても中に入れた卵が割れないような梱包の工夫をしました。
- 科学技術研究ポスター発表:自分たちの研究テーマについて英語でポスターを作成し、互いに発表、質疑・応答、意見交換を行いました。カデットカレッジの生徒もポスター発表に参加し議論が積極的に行われました。文化祭期間中の実施で他校からも参加がありました。
- 機器の操作体験:電子顕微鏡、サンドブラスター等の操作体験を行いました。本校の科学研究部、機械工作部等の生徒がサポート。液体窒素を用いた実験や3Dプリンターも見学。
- パキスタンの紹介:2学年の学年集会で、パキスタンや学校の紹介を英語で行ってもらい、質疑・応答を行いました。また、ダンスや歌も紹介してもらいました。
日本科学未来館研修
2日目の午後は、日本科学未来館を訪問しました。参加生徒は、多くのブースをまわり積極的に学びました。約2時間の滞在でしたが、もっと時間がほしいという声が多数でした。
江戸東京博物館見学
4日目の午前は、両国の江戸東京博物館を訪問。英語のボランティアガイドの方に説明をしていただき、よい研修になりました。同日午後には、本校国際交流委員が案内役をつとめて、上野・浅草・秋葉原を見学しました。
筑波宿泊研修
5日目、6日目には、1泊2日の筑波宿泊研修を行いました。本校国際交流委員も同行。筑波宇宙センター見学、筑波大学訪問、温泉旅館への宿泊、防災科学技術研究所見学、こもれび森のイバライドでのバーベキュー、という密度の高い研修ツアーとなりました。
筑波大学
ハラール・レストランでの食事、パキスタンから筑波大学に来ている留学生との懇談の時間も設定していただきました。また、プラズマ研究センター、生存ダイナミクス研究センターで英語のミニ講義を受け、研究室や実験装置等を見学しました。
防災科学技術研究所
実際に起こった地震の揺れの体験をしました。
生活について
食事については、なじみのないものは食べにくいようでした。アジアン・カレー、ケバブ等食べた経験のあるものは、食が進んでいました。本校国際交流委員の家庭にお弁当を複数用意してもらい、「お弁当体験」をする日を設定しました。
今回の交流事業をきっかけに、インターネットを活用して高校生同士のやりとりは継続しています。たがいの成長・発展のために活かしてもらいたいと思います。