2019年度活動レポート(一般公募コース)第082号
短期研究室インターンシップによる物質材料研究と計測評価技術
神戸大学理学研究科からの報告
神戸大学理学研究科では、工学研究科とともに、2019年7月29日から8月3日にかけて、「さくらサイエンスプログラム」の支援により、科学技術体験コース「短期研究室インターンシップによる物質材料研究と計測評価技術」を実施しました。
本プランでは、タイ王国のタマサート大学シリントン国際工学部から学部生4名、大学院生2名、引率教員1名、フィリピン共和国のフィリピン大学ロスバニョス校から学部生2名、引率教員1名、シンガポール共和国のナンヤン工科大学から学部生2名が参加しました。
参加した学生10名は、1名ずつ理学研究科(鍔木基成教授、大西洋教授、富永圭介教授、茶谷絵理准教授、木村哲就講師)および工学研究科(森敦紀教授、西野孝教授、喜多隆教授、松山秀人教授、大谷亨准教授)の研究室に所属し、5日間研究を行いました。
また、7月31日(水)の午後には、ポートアイランドの神戸大学統合研究拠点を見学するとともに、理化学研究所計算科学研究センター等を訪問し、日本の最先端の科学技術に触れることができました。特に、京コンピュータは運用停止の直前でしたが、見学することができ、これまでの実績や今後の展開について詳細な説明を聞くことができました。
最終日には、5日間で行った研究をまとめ、各自10分の研究成果発表を行いました。5日間の研究活動でしたが、研究の背景や方法を理解し、結果と考察を的確にまとめ、高い水準の発表を行っていました。苦労したところ、楽しかったところなども交えて活発に発表、質疑応答を行っていました。10名の研究課題の発表タイトルは以下の通りです。
- “Ca-doped NaTaO3 photocatalyst synthesis and characterization”
- “Study of electron transfer from cytochrome c to cytochrome c oxidase in respiratory chain”
- “Kinetic studies on the ring-closing metathesis of winding vine-shaped bithiophene”
- “Induced unfolding of myoglobin through guanidine hydrochloride denaturation”
- “Treatment of Amphiphilic Block Copolymer (PVDF blend membrane) by Sodium Hypochlorite”
- “Quantum Dot Solar Cell”
- “Enzymatic activity of isocitrate dehydrogenase in acidic condition”
- “Structure Analysis of Polyamide 12 using Small Angle Incidence X-ray Diffraction”
- “Preparation and characterization of a slide-ring hydrogel bearing self-healing property”
- “Dynamics of hydration water around MPC polymer studied by broadband dielectric spectroscopy from MHz to THz”
最後に、修了証を各参加者に授与し、一緒に研究活動を行った学生やポストドクらと懇親会を持ち、プログラムを終えました。