2019年度活動レポート(一般公募コース)第047号
さくらサイエンスプログラムによる九州工業大学とTiangong University(中国)との交流推進
九州工業大学
金 亨燮さんからの報告
Tiangong Universityとは本年より、本学工学部との部局間のMOUを締結し、学生・教員の相互交流や共同研究の実施などを通じた交流活動を実施中です。今回のさくらサイエンスプログラムにより、令和元年8月25日~8月31日の1週間、研究交流会並びに北九州市内に本社を持つ企業・病院施設(TOTO株式会社、安川電機株式会社、共愛会戸畑共立病院)の見学会を実施しました。
来日したのは学部生4名と大学院生2名、引率教員1名の7名で、学部生の1名は日本文化にも強い関心を持ち、独学で日本語を勉強し、日常の会話は全く問題なく、企業の見学時には通訳までも担うなど、積極的でした。日本の良き理解者を養成し交流を深めるという、今回の交流会のねらいに大きく貢献しました。
本プログラムによる来訪者は全員電気電子や情報処理関連の学科からの学生であったため、本学工学部で画像処理を主とした研究室の見学と研究交流会を実施しました。交流会では画像処理手法に関する具体的な質疑があり、積極的な意見交換が行われました。
また、地元を代表する2社(TOTO株式会社、安川電機株式会社)を見学し、水環境やウォシュレットの見学並びに、ロボットがロボットを組み立てている最先端の技術を学びました。
さらに、大学の近隣の民間病院の見学会を実施しました。来日した学生と教員の中では、医用画像を専門とする研究者が多く含まれていることもあり、民間の協力を得て実施した見学会では、病院のスタッフよりMRIの原理について説明を受け、ハサミを用いた3TのMR装置の強磁場を体験しました。
最後に、このプログラムに引率として来日した教員より、このような素晴らしい機会を与えて頂いた「さくらサイエンスプログラム」並びに九州工業大学の関係各位への感謝のメールが届きました。また、帰国後報告会を開催し、参加した学生が感想を全校に共有するなど、積極的に活動していく予定である旨、連絡がありました。