2019年度 活動レポート 第42号:立命館高校

2019年度活動レポート(一般公募コース)第042号

香港G.T.Collegeの高校生との科学技術交流プログラム

立命館中学校・高等学校からの報告

2019年7月15日から7月21日、香港G.T.Collegeの高校生との科学技術交流プログラムを実施しました。

7月15日(月)

香港G.T.Collegeからの生徒10名と教員1名を関西空港でお迎えしました。たいへん明るく元気な生徒達に、1週間の研修での成果が期待できる出会いでした。関西空港から立命館高校へ移動。1週間の研修中の宿泊は、学校内の体験学習棟です。この日は夕刻遅くの到着でした。

7月16日(火)

研修のオリエンテーションを行い、この日は、立命館高校の生徒達との授業を体験。まずは、日本語授業。その後、グループに分かれて、生徒の案内によるスクールツアー。昼休みに研修で訪れる北淡震災記念公園(野島断層保存館)についての簡単な講義を立命館の参加生徒とともに企画。午後は、Science Englishの授業と物理の授業へ参加。Science Englishの授業ではグループに分かれてマシュマロチャレンジ、物理の授業ではエッグドロップのワークショップに挑戦しました。

立命館高校にて Science Englishの授業でマシュマロチャレンジに挑戦

7月17日(水)

立命館大学びわこ・くさつキャンパスにて終日の研修。午前中は、シンクロトロン放射光の講義とSRセンターにてシンクロトロン装置の見学。午後は、生命科学部において4つの研究室の見学を行いました。それぞれの研究室で紹介を受けた研究テーマは、「物理化学を基盤として、光エネルギーを最大限活用したこれまでにない機能性材料を創出する」「生体内における酸化還元制御と物質代謝の解析」「実験進化学的アプローチで光合成系の成り立ちを解き明かす」「体細胞初期化および幹細胞分化の分子機構とその再生医学への応用」でした。

立命館大学SRセンター見学

7月18日(木)

午前中にOMRONコミュケーションプラザを見学し、自動改札機のデモ機や、センサーによって年齢を推測する機器等で大いに盛り上がった。この日の午後は京都観光。伏見稲荷大社を見学の後、京都での買い物や食事を楽しんでもらいました。

OMRONコミュニケーションプラザでの研修

7月19日(金)

北淡震災記念公園(野島断層保存館)を訪れ、阪神淡路大震災での被害の実態や、実際に動いた断層の観察、また、地震発生機による地震体験等で学習を行いました。その後、大震災から復興を遂げた神戸の街並みを見学。神戸は香港の街と共通点が多いことから興味を持ってもらうことが出来ました。

神戸の街を散策

7月20日(土)

午前中は、大阪大学を訪れ、数学の講義を受講。内容は、「数学の科学への応用」でした。バクテリアの繁殖で現れるパターン模様の解析や環太平洋経済共同体についての考察等、高度の内容ではありましたが、数学を使って様々な分野の問題をとらえることが出来ることを学びました。午後は、海遊館を見学しました。翌日の帰国便が早い時間であり、この日の宿泊は、関西空港の近くのホテルとしました。

大阪大学にて数学講義の受講

期間中を通して、立命館高校の多くの生徒達と交流を行えました。16日は参加授業クラスの生徒、17日は希望生徒が立命館大学へ同行、18日からは招致生徒と同じ人数の10名の生徒達が宿泊もともにしながら研修に同行しました。帰国前日の夜にホテルで修了式を行いました。それぞれの生徒達が日本の科学、たくさんの友情、大きな感動と喜びについての言葉を語ってくれました。また、再来日して日本で勉強したいという声も多くの生徒から出されました。

7月21日(日)、多くの学びを得て、関西空港から帰国されました。