2019年度活動レポート(一般公募コース)第041号
信州大学医理工学融合研究体験プログラム
信州大学グローバル化推進センター
助教 仙石 祐さんからの報告
信州大学グローバル化推進センターでは、さくらサイエンスプログラムにより、令和元年7月7日(日)~13日(土)ブラジル5大学からブラジル人学生ら 15名を招へいし、「信州大学医理工学融合研究体験プログラム」を実施しました。
本プログラムでは、ブラジルにある信州大学の大学間国際学術交流協定校5大学(パラナ連邦工科大学・パラナ連邦大学・ロンドリーナ州立大学・サンパウロ大学・パラナカトリック大学)から、本学を含む日本の大学で将来学ぶことを熱望するブラジル人学生12名・引率3名の計15名を招き、本学が鋭意推進する医理工学融合分野など日本の最先端の科学技術とともに、信州の地域文化に触れる機会を提供しました。
7月8日(月)
まず理学部を訪れ、物理学・化学・地球学・生物学及び物質循環学各コースの研究室を見学しました。続く信州大学長への表敬訪問では、学生より本プログラムに参加する熱意と、招へいに対する謝意が述べられました。さらに学生らはグローバル化推進センター教員による日本語・日本文化特別授業を受講し、また本学学生向けの共通教育科目「多文化融合論」にも参加して、ブラジルを紹介するプレゼンを行い、受講生とのグループワークにも参加しました。
7月9日(火)
伊那キャンパスの農学部を訪問し、アルプス圏フィールド科学教育研究センター(AFC)の実習圃場の見学と、応用分子微生物学研究室・応用生殖科学研究室・生物有機化学研究室等を見学しました。農学部訪問に続いては豊かな自然と共生する養命酒製造(株)の工場を見学しました。
7月10日(水)
長野(工学)キャンパスにある工学部電子情報システム工学科及び物質化学科とアクア・イノベーション拠点見学の後、長野県庁を表敬訪問しました。長野県副知事との懇談では教育・研究の話題のみならず、長野県とブラジルの交流にも話が及びました。
7月11日(木)
医学部とバイオメディカル研究所を訪問し、実際に体を使って健康増進のための運動プログラム「インターバル速歩」にも挑戦しました。その後は附属病院を見学し、最先端の医療設備等を見学しました。
7月12日(金)
午前に行われた「総まとめセッション」では、参加学生から自身の専門と深く関係する研究室を訪問して本学大学院への進学希望が強くなったことや、初来日で様々な日本文化に触れることができて感激したことなどが述べられました。午後はゴールドパック(株)の工場で飲料メーカーの最先端技術に触れ、続けて国宝松本城を見学、夜は盛大なフェアウェルパーティーにて締めくくられました。
今回のプログラム実施により、今後信州大学とブラジル各大学との学生往来が活発化し、研究分野でのさらなる交流促進が期待されます。