2019年度 活動レポート 第28号:日本工業大学

2019年度活動レポート(一般公募コース)第028号

インドの高校生との共同による先端科学技術の学びと将来の学修機会の紹介

日本工業大学からの報告

令和元年6月23日(日)来日、インド共和国から生徒10名と引率1名が本学にやってきました。インド共和国タミルナドゥ州カルール(南インド地方、主要言語はタミル語)にある「スリ・サンカラ・ヴィディヤラヤ校」からの生徒たちで、来日したのは全員が初めて。来日した日は日曜日、学校が休みでしたので、日本の文化に触れる意味で「100円ショップ」に行きました。家族や友達へのおみやげとして、一人当たり30個から50個ほど商品を買っていたのには驚きました。さくらサイエンスプログラムは、まずまずの滑り出しでした。

歓迎会にて

翌日から計画していたプログラムがスタートしました。初日のオリエンテーションを皮切りに、3種類の実施事項を分単位でこなしました。3種類の実施事項とは「①学びの機会・・・授業への参加や研究室訪問」、「②将来の学修機会の紹介・・・留学施設の紹介や現留学生との交流」、「③フィールドワーク・その他・・・町役場や博物館訪問」で、プログラム全体を通して本学に関心をもってもらう、また日本に興味をもってもらうことを目的としました。

①学びの機会

学びの機会では授業を4コマ受講しました。科目は、ロボティクス、バーチャルリアリティ(VR)、人工知能(AI)・画像認識・CG作成(プログラミング)、映像作成です。インドの生徒向けの授業もあり、学部生の授業に入ってプロジェクト型学習に参加させてもらった授業もありました。また、ある研究室を訪問し、本学の学生たちがインドの生徒にレクチャーする授業もあり、まさに交流計画のテーマである「インドの高校生との共同による先端科学技術の学び」を実践することができました。

研究室訪問

②将来の学修機会の紹介

日本(本学)への再訪問を促すため、本学が提供する留学生向けの施設を紹介しました。本科に入学する前に、主として日本語や日本文化を学ぶ施設です。そこでは、現在各国から来校している留学生とグループ学習をして楽しさを実感してもらうこと、また国際交流の促進を図りました。驚いたことに、指定の文字数に応じた日本語を書出すグループ学習では、いくつかのグループで留学生(大学生)に先んじて、グループの促進者になる生徒がいました。さすが、インドの学校でも日本語を学んでいる生徒だと感心しました。交流計画のテーマでもある「将来の学修機会の紹介」は、インドの生徒たちが、日本語の学習に自信を持つことで実現しました。

留学生交流

③フィールドワーク・その他

フィールドワークは、ちょうど「はやぶさ2号」が「りゅうぐう」に行っている話題性を踏まえ、つくば宇宙センター訪問をはじめとして、本学が所在する埼玉県の宮代町役場、東京都庁(都心見学)に行きました。東京都庁訪問では、都会とはどんな場所かを知ってもらうことを目的としました。また、町役場訪問は、「町を上げて、生徒たちの来訪を歓迎しています」と伝えることを企図しました。生徒たちは、安心してまた来訪できることを実感してくれたのではないでしょうか。

つくば宇宙センターにて
成果発表

令和元年6月29日(土)帰路、再び訪れた成田空港では、離日を惜しんで泣いている生徒がいました。

ぜひまた会いましょう!

மீண்டும் சந்திப்போம்!